かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
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『パラノイドパーク』
2008年 04月 25日 |
ガラスの十代。ローラースケートじゃなくてスケボー。

オレゴン州ポートランドに住む16才の高校生アレックスはスケートボードに夢中になり、スケボー少年の聖地、パラノイドパークへ向かった。



思春期の少年少女の心って、ガラス細工のようなんだということをガス・ヴァン・サントは知っている。大人になるとそのことを忘れてしまう人も多いけれど、ガスは、その脆さと残酷さと紙一重の透明な美しさに惹かれてやまないのかな。やがて失われてしまう期間限定のそのきらめきを、フィルムに封じ込めたいという思いがあったのかな。ガスの作り出したフィルムを通じて、私もその世界の儚い美しさに魅了されるのだった。

出来事の物語はいたってシンプルなのだけど、事件後のシーンの後に事件前のシーンが続き、と時間軸が入れ替わったりしているので、状況を理解するのに少し混乱した。全部見終わった時点でも、ちゃんとした前後関係を把握できなかった自分。でも、そんなことはあまり気にならないのがガスの映画なのだよね。出来事の前後関係の整理ができなくても、少年アレックスの不安に心寄り添って、その美しい世界に耽溺するのみ。

何しろ今回はカメラマンがクリストファー・ドイルだもの。それだけで期待大。ドイルが撮影をしている作品も近年は、かつてのようにむやみやたらにクレイジーに躍動感を表現するようなカメラづかいをしてくれるものは少なくなっていた印象だったので、久しぶりにドイル印の浮遊感のあるカメラワークを堪能できて大満足。これは青春映画ならではの、スケボー少年ものならではのものだよね。冒頭のスケボーシーンの映像は幻想的で夢心地。スケボーって、本当はスピード感とスリルにあふれたスポーツなのだから、浮遊感や幻想性なんて感じるようなものじゃないのにね。それをこんなふうに切り取ってくれる映画に惹かれてやまないのだ。ガスとドイルのタッグが嬉しいなー。学校で先生に呼び出しをくらったスケボー少年たちが横一列になって歩く姿を正面から撮ったショットなんかも好き。

そして、こんなにカワイイ少年をホーム、ポートランドで見つけ出したガスはさすがだよなーって思った。『エレファント』のコもすごくよかったけど、この少年アレックス役のゲイブ・ネヴァンスくんのくりんとした瞳のかわいさったらない。ジャガイモ少年では成り立たないフィルム。物憂げな表情、その瞳の奥で揺らめく孤独と不安な思いには、共鳴せずにはいられないの。感情が表情や動作に具に現れることがないから、オーバーアクションで感情表現過多のアメリカ人の姿をドラマで見慣れている人たちは、彼は何を考えているかよくわからないと思ってしまうかもしれないけれど。アレックスの姿が一見冷静であればあるほどに、内面の不穏な思いやせつなさが伝わってくるのだよね。

予備情報を入れずに観る前は、どちらかというと素行の悪い不良少年が成り行き上、憎悪を燃え上がらせて暴力事件を起こしてしまった、というような話なのかとイメージしていたので、実際は何も意図的な暴力は何もなかったということで、すんなりとアレックスの物語にハマれたかな。彼女ほどに恋愛に夢中にはなれず、友達にもとりわけ無関心なふりをしてしまうところだとか、思春期のリアルが詰まっていたから。とんでもないことをやってしまったその動揺と罪悪感、葛藤に心が痛くなりつつも、平静を装って日常をやり過ごす姿がまた辛いのだよね。だけど、絶望的なのではなくて、彼はもがきながらもどうにかしなくちゃと思ったことには救われる思いがした。もっともっと陰鬱なドラマを想像していたせいか、案外と希望の一片が見えたかも。

せつなさと不安定な浮遊感が広がる愛おしき青春のフィルム。

★★★★
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by CaeRu_noix | 2008-04-25 07:32 | CINEMAレヴュー | Trackback(20) | Comments(13)
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Commented at 2008-04-28 23:52 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by かのん at 2008-04-29 00:03 x
さすがに殺人事件は希でしょうけど、子供の頃って何かしら罪悪感を背負いそれを誰にも言えずにいたって事は多かれ少なかれあるような気がするんですよね。こういう映画こそ同世代の子供たちに観てもらって何かを感じてほしいなってスゴク思いました。
Commented by リュカ at 2008-04-29 00:53 x
かえるさん、こんばんは。

>やがて失われてしまう期間限定のそのきらめきを、フィルムに封じ込めたいという思いがあったのかな。

これはわたしもそう思いました。それにドイルを起用したところなんか大成功ですよね。あの浮遊感ときらきらした少年たちが印象的です。
ポートランドには監督のこだわりがありそうですね。この前見たデビュー作の『マラノーチェ』でもそこが舞台でした。
やっぱり彼の作品はこれからも追いかけなければ!
それでは、また来ますね~♪
Commented by CaeRu_noix at 2008-04-29 11:56
かのん さん♪
そうなんですよ。
私も10代の頃はちょっとした悪いことをしてしまった時、罪悪感にさいなまれ、葛藤したり、鬱々とした思いを抱えた思い出が多々あったのでした。(笑)
そう、人を殺してしまうという事態は極端なものだけど、似たような状況、その心情はは、多かれ少なかれ、年齢問わずで誰にでも思い当たるものじゃないかと思えました。だから、リアルに共感できました。
アメリカにしろ、日本にしろ、出来事や感情描写がクッキリわかりやすいドラマが主流なので、本作のようなタイプの作品に共感する同世代のコたちが果たしてどれだけいるのかとは思いますけど、感じてほしい見てほしいテーマが描かれていますよね。
Commented by CaeRu_noix at 2008-04-29 12:00
リュカさん♪
自分の好きな作家性の強い監督作品に関しては、内側の物語そのものだけじゃなく、監督のまなざしや監督の作品への思いについて、感じることも多いのですけれど、今作では「きらめきを、フィルムに封じ込めたい」という感じがとても印象的だったのでした。
ガス作品をドイルが撮影なんて、期待と不安が入り混じりましたけど、見てみたら思いのほか素晴らしいタッグでありました。
こういうドイルのカメラワークが見たかったんだよなーと大満足です。
そうそう、時は経たものの、同じポートランドで、『マラノーチェ』に通じる空気もありましたよね。同じようなみずみずしさでした。
ガス・ヴァン・サントという監督の感性にはやっぱり心ひかれずにはいられないですよねー。
またこういうセンスの監督の作品話をいたしましょうー。
Commented by ぺろんぱ at 2008-04-29 12:56 x
こんにちは。

「そっかぁ・・・う~ん、そうだよなぁ」という思いで読ませて頂きました。
実は私は『エレファント』を観た時ほどの吸引力を感じなかったので。
私はちょっとアレックス君の心に寄り添いきれなかったのかもしれま
せん。そこんとこの「(自分の中での)溝」を埋めようと、拙ブログでは気持ちが行ったり来たり、寄っては離れ離れては寄り、というまとまりのないものになってしまいました。(恥)(ついでに冷や汗)

かえるさんの「アレックスの姿が一見冷静であればあるほどに、内面の不穏な思いやせつなさが伝わってくるのだよね」っていう記述にハッとさせられる思いでした。

しかしガスワールドはじっくり味わえましたね。
やっぱり好きです。
スケボーのシーンも、現実世界から乖離する感じがして凄くよかったし、かえるさんの仰る通り、スケボー少年達が一列で廊下を進むシーンも印象深かったです。

Commented by sally at 2008-04-29 23:14 x
かえるさん、こんばんは☆★☆
ガラスの10代フィルムは大好きですー。スケボー少年が群れをなして歩くショット、いいですよねー。
確かにジャガイモ少年では成り立たない世界;;
『パリ、ジュテーム』でギャスパー・ウリエルが起用された時も超納得してしまったんですけど、、、アレックス君かわいかったですね。
犯罪を犯してしまったのに淡々としてる・・・という見方もあるようなんですけど、表面的に出るから感情が強い、というわけではない・・・と常日頃から思っているので・・・手紙を綴るアレックスの姿にはむしろ共感してしまったり。
かえるさん、ブログ3周年でいらっしゃったのですねー。(話題が遅くてすみません)
かえるさんの映画を観る視点や文章が好きです☆これからもお邪魔させてくださいね。
Commented by CaeRu_noix at 2008-05-01 01:27
ぺろんぱ さん♪
そうですかー。
エレファントは多くの人物が映し出され、パズルを完成させたくてその断片に引き込まれた感じでしたが、そういう意味では、今作は引き込む力は弱かったかもしれませんね。引き込まれ方のタイプ?でいったら、エレファントよりもラストデイズに近い感じだったかなと。私の場合はいつものことなのだけど、ストーリー的なものよりも、雰囲気的なものに酔いしれてしまいがちで。シンプルなものの方がよりそういう魅力にハマるみたいです。ドイルのカメラワークでかなり得点アップしたという単純な自分。
私は、人間って誰もがみんな感情を表情にめいっぱい表すわけじゃないと思っているのでした。TVドラマなどはそれが過剰なほどだし、多くのメジャー映画も悲しみや苦しみを表現して、観客に見せるというのが一般的で、無表情な人を画面で見ると、何も伝わってこないと思われがちのようですが。アレックスくん世代の私はヘラヘラしてましたが、小学生の頃はシャイゆえ無表情だった自分の記憶もあるので、わりと自然に思えたのですよね。クールさを装いたい年頃でもありますし。
なんだかんだいってガスの描く少年の繊細さは格別なものがありますよねー。
Commented by CaeRu_noix at 2008-05-01 01:31
sally さん♪
青春ものはいいですよねー。
とりわけアメリカのスケボー少年って好きかもしれません。
普段よくある学園ドラマに出てくる高校生ってもうちっと小生意気で俗っぽい感じのような気がするんですが、ガスの世界では少年たちは透明なきらめきを放っているので、胸キューンです。
そうそう、パリジュテの時も、ガスっちがギャスパーくんに目を付けたことにまずニマニマしてしまいました。あのギャスパーはすんごく色っぽかったですもの。
でも、もうアレックスくん世代に対しては、半分くらいは保護者目線なのかなぁとも思えたりして、だからいつもよりまなざしの温かさを感じました。
そうそう、私もsally さんと全く同意見です。共感できない、彼の思いが伝わらないという感想も、案の定結構多いようですが、表面に出ることが全てじゃないのにーって思います。
ありがとうございます。もちろん、これからもよろしくお願いします。青春を追いかけましょうー。
Commented by 163 at 2008-05-18 22:40 x
TBさせていただくの「キングス&クイーン」以来だと記憶しております・・・
映画は観ても,思ったところを書くことはなかなかできていなくて。
この映画は,静寂で迫ってくる見えない力の所為かなんなのか,観る人にさまざまなことを考えさせそして語らせるなあと思います。 「エレファント」でも同じこと思ったのですが。 
いい映画を観たなあと思いました,そして思わずこちらにも書いてしまった次第です。 
Commented by CaeRu_noix at 2008-05-20 01:13
163さん♪
久しぶりのトラコメありがとうございますー。
「キングス&クイーン」といえば、今開催中のカンヌ映画祭に出品されているデプレシャン作品が楽しみですよねー。
で、本作は、去年のカンヌで上映されて、60周年記念特別賞がおくられたのですよね。カンヌはわかっているなぁと。

そうですね。状況が説明されないほどに、見る者は描かれている世界に歩み寄ろうとするものだったりしますよね。理屈じゃない部分で、人それぞれに感じさせてくれるから忘れがたい印象的な作品となった気がします。フィルムの魅力を大いに感じる美しい作品です。
その思いを伝えに来ていただき、また感銘を共有できて嬉しいですー。
Commented by 真紅 at 2008-12-11 10:40 x
かえるさん、こんにちは。ヒカルゲンジが頭の中を回るじゃないですかぁ。。
TBさせていただきました。

これ劇場予告は観ていたのですが、DVD鑑賞となりました。
予告とは随分雰囲気の違う作品だな、という感じです。
アレックスのしたこと(侵した罪)がもっとメインなのかなと思いきや、さにあらず・・・。
映像に参りました。『エレファント』観てないんですよー、観なければ。
『ミルク』楽しみですね、すっごく期待してます! いつ公開されるんだろう??
その前に『BOY A』なんだけど、大阪は27日からです~、、遅い!!
ではでは、また来ますね~。
Commented by CaeRu_noix at 2008-12-12 08:09
真紅さん♪
こわれそうなものばかり 集めてしまうよー♪
じゃにーずのグループも行く末はイロイロなんですねぇ。
と今なおのすまぷの活躍をみて思う。

基本的に予告は見ない主義の私なので、予告の印象はよくわからないんだけど、確かに若干、観る前に抱いていたイメージとは違っていたかも。映画の宣伝文なんかでは、そういう面が強調されていたんだっけか。
しかーし、ガスの映画ですから、説教臭く少年の罪についてを執拗に描いたりはしないわけなんですよねぇ。
透明感いっぱいの青春映画でありました。
『エレファント』もまた入り組んでいて面白かったですよぉー。
せつない感触は変わらずだけど。
『マラノーチェ』もステキなのでぜひぜひー。
『ミルク』はニューヨーク映画批評家協会賞などを受賞して好評で嬉しいですねー。
そっか、『BOY A』のテイストって、本作に似たものがありますねー。

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