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「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン <熱狂の日>音楽祭2008」
2008年 05月 07日 |
GWのイベントの定番となったクラシック音楽祭へ今年も行ってみました。



今年のテーマとなる作曲家はシューベルトで、去年の民族のハーモニーほどに惹かれるものではなかったのですが、手頃なプライスで気軽にクラシックのコンサートを聴ける機会は逃せません。
今年は金沢でも開催されたのですね。

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 「熱狂の日」音楽祭2008
-シューベルトとウィーン-

シューベルトといったら、「魔王」とか「野ばら」とか「鱒」とかしか思い浮かばなかったのだけど、多彩な曲を作っていたのですね。
普段は馴染みがないようでいて、それらのウィーンの気高い香り漂う颯爽とした音楽は、自分にとってもクラシック音楽の象徴的なものになっていたことを思い出しました。
"音楽の街ウィーンのイメージを最も体現する作曲家"という一文に納得。
歴史に残る名作曲家の肖像画で、まず思い浮かべるのは、ベートーヴェンやモーツァルトなんですが、その次といったら、あのメガネ姿のシューベルトですもん。
大人になってからよりも、学校の音楽室と音楽の授業の中で身近だったのがシューベルトじゃないかなぁ。
そんな彼の音楽に再会、そして新発見をすることができました。


本音楽祭は、メインの有料コンサートだけじゃなくて、他の無料イベントも魅力的。
今回は、名作な上映映画もすこぶる魅力的でした。
『会議は踊る』をかけてくれるなんてー。
でも、有料コンサートやイタリア映画祭の予定と重なる時間帯のものが多くて、せっかくの機会なのに観られるものなんてほとんどないじゃん・・・っていう悲しい状況でした。
ギリギリ到着でも観られるなら、『菩提樹』が観たかったのだけど、何しろ人気の無料上映なので、30分以上前に並んでいないと無理っぽいのでアキラメ・・。
そして、上映回数の多かった、『未完成交響楽』を何とか鑑賞。

『未完成交響楽』 1934年
監督 ヴィリ・フォルスト
---シューベルトのロマンスと「未完成」の誕生秘話を描いた、戦前の音楽映画の代表的名作。
肖像画のイメージしかなかったシューベルトの話したり、歩いたりする姿が再現されるというだけで、等身大の人間としての親近感がわいてしまうから不思議なもので、本作を観られれたことはシューベルトの音楽を楽しむにあたってプラスになりました。教師シューベルトが算数の授業中に、黒板にト音記号と音符を書いちゃうというシークエンスがとてもほほえましく。質屋の娘ちゃんのことを忘れちゃうのはどうかと思ったけど、一途な青年な姿がよかったです。最後の「アヴェ・マリア」が何だか泣けます。


あいた時間にフラフラと無料コンサートをのぞきに行ったりもしました。

「千代田区立和泉小学校 イズミノーツ」の演奏もちらりと聴いたのですが、これって、小学生ってことですよね? 今の小学生はサックスなんかも吹いちゃうのねーっていうことだけで感激。私の小学校は器楽クラブでアコーディオンくらいしか弾けなかったですもの。管楽器は中学以降のもので、吹奏楽部のコがもっていたホルンやサックスに憧れたものです。クラシックの祭典への登場だけど、スイングしちゃっているのも楽しく。

「青島広志+平松混声合唱団」
作曲家の青島氏のことは知らなかったのですが、「ピアノと語り」担当というだけあって、お話もテンポよくおもしろく、笑いを取りつつスッとピアノ演奏を始めるその姿が軽妙でよかったです。面白いお話の中でサラリとシューベルトの曲の内容を紹介してもらえるのもグッド。そして、普段はあまり好んで聴くことのない合唱なのですが、たまに聴くといいものですね。男性の歌声のハモりって耳に心地よいんです。シューベルトはやっぱり歌曲なんですねー。

外の広場のミュージック・キオスクのものもちらりちらりと聴いたのだけど、屋外広場のステージというのは、ピアノやフルートの演奏にはあまりふさわしくないかも・・・って思いました。そのステージで演奏者が繊細なメロディを奏でているすぐそばで、係員の人が「通り道なので、もっとおつめくださいー」とひっきりなしに言っていて、まるで音楽鑑賞する環境じゃなかったです。外でやるのは大音量のニギヤカ系ノリノリコンサートのがいいかも。
去年のタラフ はそんな環境でも問題なく楽しかったもの。

で、私の聴いた有料もの。
小さいホールのは、チケットの売り切れが早かったというのもあるんだけど、去年大ホールのかなり後ろの方の席で聴いた私は、これでもうちょっとステージに近い席だったらすごくいいかも、っていう興奮があったので、それを実現させるべく、A、Cホールものを取ってみたのでした。どの曲を聴くべきだとか、どの演奏者のを聴くべき、というのは全然わからないし、ピアノ演奏などを聴く機会はわりとありそうですが、大所帯の管弦楽はあえて聴きに行かなければ体験できないものですからね。


・【Hall C】 346
▼ウェーバー:ピアノと管弦楽のための小協奏曲 ヘ短調 作品79
▼シューベルト:交響曲第6番 ハ長調 D589


* ローザンヌ室内管弦楽団/スイス
* クリスティアン・ツァハリアス(ピアノ&指揮)/ドイツ


【Hall A】 414
▼シューベルト:交響曲第8番 ハ長調 D944「グレイト」

* フランス国立ボルドー・アキテーヌ管弦楽団
* クワメ・ライアン(指揮)/カナダ


【Hall A】 415
▼モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」序曲 K.492
▼ベートーヴェン:ヴァイオリン、チェロとピアノのための三重協奏曲 ハ長調 作品56


* ドミトリ・マフチン(ヴァイオリン)/ロシア
* アレクサンドル・クニャーゼフ(チェロ)/ロシア
* ブリジット・エンゲラー(ピアノ)/フランス
* シンフォニア・ヴァルソヴィア/ポーランド
* ヤツェク・カスプシク(指揮)/ポーランド


【Hall C】 546
「1828年3月26日のコンサートのプログラム」
・ シューベルト:弦楽四重奏曲第15番 ト長調 作品161 D887より第1楽章
・ シューベルト:「十字軍」 D932
・ シューベルト:「星」 D939
・ シューベルト:「さすらい人の月によせる歌」D870
・ シューベルト:「アイスキュロスからの断片」D450
・ シューベルト:「セレナード」D920
・ シューベルト:ピアノ三重奏曲第2番 変ホ長調 作品100 D929より第2楽章
・ シューベルト:「川の上で」D943
・ シューベルト:「全能の神 」 D852
・ シューベルト:「戦の歌」D912


* シュテファン・ゲンツ(バリトン)/ドイツ
* フィリップ・カサール(ピアノ)/フランス
* クリストフ・アインホルン(テノール)/フランス
* 岸上穣(ホルン)/日本
* ヴァレリー・ボナール(アルト)/スイス
* プラジャーク弦楽四重奏団/チェコ
* トリオ・ショーソン/フランス
* コレギウム・ヴォカーレによる男声合唱/ベルギー
* ローザンヌ声楽アンサンブル/スイス
* ミシェル・コルボ(指揮)/スイス


ってな感じで。
曲がどうのだとか、演奏がどうのなんてことは言えませんが、それぞれに味わい深かったです。
指揮をしながら、ピアノも弾いちゃうツァハリアス氏がまずステキでした。

チケットを買って合唱を聴こうなんてことは普段ならまずありえないのですが、シューベルトというえば歌曲といわれると、歌も聴いてみたいなと思わせられて、歌ものも。
甲高い歌声よりも低音が好みなので、このプログラムのバリトンのと男性合唱団の歌声は心地よかったです。
一つの演目の中でいろんなタイプを聴けるのは魅力でした。

でも、今回聴いた中で、もっと感銘を受けたのは、「ベートーヴェンのヴァイオリン、チェロとピアノのための三重協奏曲」だったかもしれません。
シューちゃんじゃなくて、ベーちゃんでゴメンナサイ。
完全な三重奏じゃなく、オーケストラ演奏のもので、チェロやピアノがフィーチャーされる曲というのは、何故か妙に高揚感を誘うのです。
そんなわけで、バイオリン、チェロ、ピアノの情熱的な三重奏に心ときめき酔いしれました。
チェリストのクニャーゼフの演奏する姿もステキだったし。
演奏後にその三名が満面の笑みを浮かべていたので、たぶん本人たちにとっても満足のプレイだったのじゃないのかと思え、観客の私もそれを噛みしめるのでした。

そんなこんなで、以前は敷居の高かったクラシック音楽を手軽に楽しめるこのお祭りを今年も楽しむことができました。
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by CaeRu_noix | 2008-05-07 10:51 | Art.Stage.Book | Trackback(1) | Comments(6)
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Tracked from シャーロットの涙 at 2008-05-07 21:55
Commented by mimia at 2008-05-07 16:09 x
こんにちは~♪
6日はNHK-FMの「今日は一日ラ・フォル・ジュルネ三昧」を聴いておりました。「シューベルトとウィーン」がテーマかぁ、東京フォーラムへも行ってみたい気がしました。なんたって「オ・ジャポン」ですものね。
映画も上映されるんですね。こちらは近くにイオンシネマがあるのに全くコラボしませんでした。来年も決定したとかで、それらも含めてこれからの課題でしょうか?
シューベルトは歌曲、と言われますが私はなにげにピアノ曲が好きですね。切なく歌い上げるのがやっぱり上手です。こちらでも「ピアノ三重奏曲2番」が演奏されましたが、いい曲!泣けます。

>シューちゃんじゃなくて、ベーちゃんでゴメンナサイ。

キャー、中原中也の「シュバちゃん、ベトちゃん」より可愛い!
そうそう、やっぱりベートーヴェンでしょう!
Commented by シャーロット at 2008-05-07 21:51 x
お疲れ様でした~♪
すごー、私よりいっぱい聴いてる♪楽しまれたのね、よかったよかった。シューベルトといえばやはり歌曲。・・・といわれても、私も歌にはあまり関心がなくピアノ曲など聴いてばかりいるほうだったのでした;
でもね、やはりテノール、バリトンの声を聴いてしまうと、もっともっと聴きたくて仕方がなく;・・・私も女性の声は結構苦手で;いや、これは聞かず嫌いではなく、ホントに苦手;
それにしてもしーちゃんより、べーちゃんっすか・・・;なるほど。曲調はベーちゃんの方が私も好きかも。
クリスティアン・ツァハリアスの音も ミシェル・コルボの音も実は聴いてみたかったのだけど、どうも今年は気分的にノリが悪かった私;
来年こそチケットはさっさと入手したい。でも伊映画祭も、イベントの無料映画上映もかなり惹かれるので、ホントに作戦を練らないと満足いかないかもです;でも私の場合、酔ったらなんでもお酒がいっしょの味になっちゃうのと同じで、音楽も酔ったらなんでもブラボーになっちゃうんだな。笑
楽しかったです♪グラッチェ
Commented by CaeRu_noix at 2008-05-08 00:31
mimia さん♪
おお、FMでやってましたかー。聴きたかった・・・。
そうですねー。金沢で同じ時期に開催されるのなら、もはや遠征の必要もないかもしれませんが、それを別にしたら、やっぱり東京の公演数は多いので、mimia さんにとってもより魅力的な部分はあるかもしれませんね。
関連作品の映画上映もナイスな企画ですよね。普段なかなかお目にかかれないクラシック作品ですもの。近くに映画館があるのなら、金沢もやってみたらよいのにって思います。フィルムも旅すればよいのですよね。
なるほど、シューベルトのピアノ曲もよいですかー。そうか、ダイナミック系よりもせつないタイプの方がよさげかもしれませんね。ピアノ三重奏曲や連弾ものもあれこれあったかと思います。
シュバちゃん、ベトちゃんって呼ばれているんですかー。より手短に可愛く、シューちゃん、ベーちゃん、モーちゃん、ワーちゃんでいきましょう。
来年はバッちゃんですー。
Commented by CaeRu_noix at 2008-05-08 00:56
シャーロット さん♪
お疲れ様でしたー。
おかげさまで、有楽町には三日間通いましたから、ちゃっかり4プラスα聴きましたー。
そう、ただでさえ、クラシック好きでもない私なので、歌なんてめっそうもないって感じでした。(ゴスペルなんかだったらいくらでも聴きたいんですけどね。)
が、バリトンさんの歌声はうっとりでしたわ。シャーロットさんの聴いたコレギウム・ヴォカーレも2曲ほど歌ってくれましたけど、よかったでございます。
女子の歌声は、クラシックはやっぱり微妙ですよね。私はジャズ・ボーカルの方がいいなぁとか。クリアなキンキン声より、気だるい声が好きなんですよね(笑)
クリスティアン・ツァハリアスの演奏もよかったですよー。風貌がシューちゃん系メガネ紳士なのもポイントアップ♪
曲のよさだとか、演奏のよさの本質的なものは私にはわからないので、ちょっとした好み・相性や体調、気分の違いで、満足度が変わってくるって感じです。
ホント、いったん高揚して、酔いしれちゃえば何でもOKって気もします。
お腹がいっぱいで眠い時は、映画も音楽も味わいはイマヒトツになりますしね。
何にせよ、昼間から呑めて、楽しかったですー。ダンケしぇーん
Commented by Sa at 2008-05-09 11:20 x
おおおいろいろと楽しまれたんですねえ、去年のタラフもそうでしたが、意外に無料の公演にいいのありますよね、映画とか。ただあんまり公演が多いので見逃しそう
でも、コルボは聴きたかったです。

プラカップで立ってかっくらうワイン、意外にいけました。

あ、そうそう、もう4半世紀前のことですが、私、小学生に吹奏楽指導してましたよ、トランペットはもとよりちゃんとトロンボーンも吹いちゃいます小学生でも(笑)~難しい調は移調してあげれば彼ら、吹けるんです
Commented by CaeRu_noix at 2008-05-09 23:20
Sa さん♪
おかげさまで、今年も通いました。
まぁ、去年のタラフほどに大興奮、とはいかなかったんですが、映画も見られたし、満喫できましたです。
ホント、公演の数が多すぎて、選び方もなかなかわからないのですが・・・。
そうそう、ワインが飲めるところもあったんですよね。
私も気になってはいたんですが、ありつけませんでした。残念ー。

おおお、Sa さんは先生だったのですね。素敵。
私の通った小学校には吹奏楽部はなかったんですけど、そういえばトランペット吹いたりする小学校はありました。トロンボーンも吹けちゃうなんてすごいですね。
私なんて、リコーダーで四苦八苦していましたよ。打楽器担当でいきますー
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