かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
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フェデリコ・フェリーニ!!!
2008年 08月 04日 |
7月に3作劇場鑑賞した覚書。



魔術師と呼ばれたフェデリコ・フェリーニ。(Federico Fellini)
映画好きならその名前を避けては通れないはず。

でも、たぶん、一番初めに傑作と呼ばれる『8 1/2』を観た時はよくわかっていなかったと思う。だけど、その後に観た『道』には大きく心打たれたの。映画に登場するサーカス、大道芸というのがもともとすごく好きというのもあり、ロードムービーというのもツボで、ザンパノとジェルソミーナのふれ合いに心打たれ、その旅模様に魅了された。

そして、そして、『アマルコルド』と『サテリコン』には完全ノックアウト。猥雑な映像にクラクラ。懐かしくも微笑ましいノスタルジィにキューンとなったり。めくるめく幻想世界に耽溺。フェリーニ的なものこそ、私が映画に求めるものだっていうことにエラく感銘を受けた。大好きな監督の一人に数えているけれど、鑑賞作は半分に満たないくらいだったので、今月駒を進めることができたのが嬉しく。やっぱりフェリーニはすごいなって再発見。この魅惑の映像世界を劇場で味わえてよかったなー。

言うまでのこともなく、ニーノ・ロータの音楽もなんてすばらしいんでしょう。私は基本的には、鳴りっぱなしのうるさい映画音楽というのが好きではないんだけど、フェリーニ作品におけるロータ音楽は例外。濃厚な情感が魅力的で、映像世界と見事にマッチしている。コミカルな画が映し出されている時にも音楽はそのまま優雅だったりするのが絶妙。豊かなのに滑らかなメロディ。

マルチェロ・マストロヤンニの出演作というのは何本も観ているのだけど、それほどにその俳優に強く惹かれたことはなかった。でも、今回、『8 1/2』、『女の都』でのトホホ主人公ぶりがものすごくいいなぁって思った。色男がコミカルなキャラクターを演じる姿って、愛嬌があってよいなって。

フェリーニの脳内を漂うことはなんて楽しいのでしょう。結局のところ私は、こういうのが一番好きかもしれない。回想シーンと幻想シーンが入り乱れるって、映像表現ならではの魅惑的なもの。ふんわりと宙に舞い、流されていく感覚がひたすら心地よいの。夢心地なんだけど、かなり悪夢にほど近いという感じのシュールさがまた痛快で。素っ頓狂に混沌とした感じがたまりません。これぞ、至福の映画体験。

『8 1/2』 -完全修復ニュープリント版- (1963)
温泉地に逗留している43歳の映画監督グイド。彼はこの地で新作の撮影を控えているのだが、構想がまとまらず、プロデューサーや製作主任にせっつかれながらも、既にクランクインを2週間延期している。老いたブルジョワや枢機卿などの湯治客に混じって現れるグイドの旧友、愛人、そして妻ルイザ。仕事上のスランプ、冷え切った妻との関係。公私ともどもストレスにさらされているグイドの脳裏には幼少時の記憶やまだ見ぬ夢の美少女の幻影が現れては消える。

『魂のジュリエッタ』 Giulietta degli spiriti (1965)
ローマ郊外の閑静な住宅地に住む中年の夫婦ジョルジョ(M・ピス)とジュリエッタ(G・マシーナ)の結婚記念日。ジュリエッタは着飾って、夫の帰宅を待ちわびていた。夫婦だけで静かにすごしたいと考えていたジュリエッタだったが、夫は招かざる多勢の客をつれて帰ってきた。

『女の都』 La Citta delle donne (1980)
好色なインテリ、スナポラツは、列車であったグラマーな美女の後を追って、とあるホテルに迷い込む。なんとそこはウーマン・リブの国際集会の会場で、世界中から大勢の女たちが集まっていた。そこでスナポラツはさんざんな目に遭う。やっと彼は巨根博士カッツォーネの館に逃げ込むが、そこには妻のエレナがいた・・。
「女の都」は、現代のウーマン・パワーを背景とした華麗なファンタジー大作である。この映画には冒頭のグラマーな美女を初めとして総勢2663人もの女性が登場し、全編が女で埋め尽くされている。


『8 1/2』は傑作と呼ばれるのに、『女の都』は全然評価されていないのはなぜ?やはり下ネタ度が高いから?ふざけ過ぎているから?私としては、コレめちゃめちゃ面白かったです。レジャーランドのアトラクション的にね。大人向けだけど。スクリーンで見られてよかった。

『道化師』や『カサノバ』なんかも観なくちゃー。
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by CaeRu_noix | 2008-08-04 00:37 | CINEMAレヴュー | Trackback(1) | Comments(2)
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Tracked from 犬儒学派的牧歌 at 2008-10-14 23:50
タイトル : 8 1/2(はっかにぶんのいち):いやあ、こういう楽しさ..
★監督:フェデリコ・フェリーニ(1963年 イタリア) 第七藝術劇場にて。 ★あらすじ(Yahoo!...... more
Commented by 狗山椀太郎 at 2008-10-15 00:03 x
こんばんは。コメント&TBありがとうございました。
さすが、かえるさん。色々とこまめにチェックされていますね。実をいうと2日続けて『8 1/2』を見にいったのですが、やっぱりあのラスト、無根拠に享楽主義なところが良いですね。そういえばクストリッツァの『アンダーグラウンド』でも、一番最後に全員でダンスをするシーンがあって心を打たれたことを思い出します。
Commented by CaeRu_noix at 2008-10-16 00:12
狗山椀太郎 さん♪
フェリーニは素晴らしいです。これぞ、映画だー。
二日連続鑑賞されたなんてビックリ。でも、そんな魅力がありますよね。
あのエンディングは本当にステキです。春のイタリア映画祭の時に、ここの部分を何度も予告で見たのですが、飽きることなく、そのたびに感極まったものでした。
そうそうそう、クストリッツァのお祭りマインドと通じるものがありますよね。始終にぎやかに鳴り続ける音楽といい。ドタバタ感といい。
そんな映画が大好きなのです。フェリーニはちゃんと追求したいですー。
『女の都』も機会ありましたら、ぜひー
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