かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
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『初恋の想い出』 情人結
2008年 10月 30日 |
1980年代の中国。幼馴染のチー・ランとホウ・ジアは高校生になって互いに恋心を抱くようになる。



『山の郵便配達』、『故郷の香り』のフォ・ジェンチイ監督作品は、詩的に美しいので、劇場鑑賞必須と思っていたのだけど、"プロジェクター上映"の文字に愕然。なんで、新作なのにプロジェクターなの?ちゃんとした配給とは違うの?なんで、なんで?それでもやっぱり大きいスクリーンの方がいいかなぁと劇場に出かけたのだけれど、映像がポイントの作品でこういうのは非常に寂しい。帰り際に、劇場の人に聞いたのだけど、バイトかなんかだったのでわからないってさ・・・。

というわけで、フィルムの味わいはないながらも、フォ・ジェンチイの作り出す映像世界はやっぱり美しいもので満足。この人の感性には共鳴するものがあるんだよね。風に舞うものをとても美しく撮ってくれるの。例えば、静のシーンから、続いて、ぶら下がってくるくる回る遊園地の乗り物が映し出されるシーンに切り替わった瞬間の高揚感がすごく好きだったりするの。物語は、なにしろロミオ&ジュリエットなラブストーリーなので、ベタでチープなドラマにもなりかねないのに、監督のセンスによって、ちゃんとちゃんとせつないロマンスに仕上がっていたのだった。主人公が心を寄せた物語「ロミオとジュリエット」の映画や舞台演劇があれこれ登場したところも楽しかったな。

親に反対されたなら、駆け落ちでも何でもすればいいというわけにはいかず、彼の方は母ひとり息子ひとりで、母親が車いすの人だから、出て行くなんてことはできない立場なのだよね。両家の親同士にはいったい何があったのだろうということからも目が離せず。ヴィッキー・チャオがとにかく可愛いくて、見入ってしまうの。相手役の男子はあまり私の好みではないんだけど。それにしても、アジアの10年愛なラブストーリーには常にハマってしまう私。『ウィンター・ソング』、『天安門』の足かけラブスーリーに心打たれてしまったのと同様に、この物語でも、時を経てもなおその恋を忘れられないでいる2人の思いにグッときちゃう。しみじみ気に入った。
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by CaeRu_noix | 2008-10-30 23:58 | CINEMAレヴュー | Trackback(4) | Comments(4)
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Tracked from まてぃの徒然映画+雑記 at 2008-10-31 23:41
タイトル : 初恋の想い出 情人結
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Tracked from だらだら無気力ブログ at 2008-12-23 13:10
タイトル : 初恋の想い出
『少林サッカー』『夜の上海』のヴィッキー・チャオと『セブンソード』の ルー・イーが主演の恋愛ドラマ。 互いの親に交際を禁じられ、愛と家とのしがらみに揺れ動く男女の切ない恋を 描く。1970年代の中国、チー・ランとホウ・ジアは同じ官舎で育った幼馴染。 高校生とな..... more
Tracked from 〜青いそよ風が吹く街角〜 at 2008-12-23 19:47
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Tracked from サーカスな日々 at 2009-10-22 02:03
タイトル : mini review 09410「初恋の想い出」★★★..
『山の郵便配達』のフォ・ジェンチイ監督が手掛けたラブストーリー。家族の干渉により、愛と家の間で長期にわたり揺れ動く男女の心の機微を美しく描写する。主演を『レッドクリフ』のヴィッキー・チャオと『セブンソード』のルー・イーが務め、初恋の切なさを見事に体現してみせた。クラシカルで情緒あふれる舞台設定や、恋する二人の瞳の動きやため息に、今は薄れつつある純愛の美しさが宿る。[もっと詳しく] 時には涙を流さないことが、涙を流すより感動する。 監督がどうの、主題がどうのということとは関係なく、旬の女優を見たい...... more
Commented by まてぃ at 2008-10-31 23:39 x
かえるさん、こんにちは。
アジアな10年愛のラブストーリーなら、「ラヴソング」(ピーター・チャン監督、レオン・ライ、マギー・チャン主演)をお薦めします!
機会があったらぜひ観てみて下さい。
この映画のヴィッキー・チャオはいい雰囲気出してましたね。
Commented by CaeRu_noix at 2008-11-01 00:15
まてぃさん♪
「ラヴソング」はもちろん観ましたよー。
マギー・チャンが初々しかったですよねぇ。
テレサ・テンー。
じゃあ、他のピーター・チャン作品はどうでしょう?
ボクらはいつも恋してる!とか、レスリーの出ているものの中古VIDEOが100円で売っていて、手に取ってみたばかりだったのですがー。
今年のお気に入りは、『天安門』だしー。
ヴィッキー・チャオは『緑茶』の時にすごくかわいいなぁと思ったんですが、こちらもまた魅力的でした。好みの顔なのです。
Commented by ぺろんぱ at 2008-12-14 11:04 x
かえるさん、やはり早々とご覧になっていたのですね!
関西は昨日封切で(しかもきっちり二週間だけの上映(>_<))、観に行って参りました。
実は私は「初恋」のワードに気後れし??ちょっと危惧していたところもあったのですが、杞憂でした。フォ・ジェンチイ監督を信じて観に行ってよかったと思っています。
若き二人の甘美な感情のみならず、家族間のエゴや運命の皮肉さ、その中で何かに背を向ける生き方を選ばざるを得なくなってしまった主人公達の哀しみがとても丁寧に綴られていたように感じました。

監督の映像世界に関するかえるさんのご記述には「さすが!」の思いで読ませていただきました。

あ、そうそう、プロジェクター上映に付いては私も尋ねてみたのですが「輸入した時からDVDだったので・・・そういう時が極たまにあるのです」とのことで何故なのかと聞いても「私には判りません」とのことでした。せめて理由を知りたかったです。
Commented by CaeRu_noix at 2008-12-15 01:28
ぺろんぱさん♪
本作をご覧になって、レヴューを書いている方はあまりいらっしゃらないようだったので、嬉しいですー。
わかります。私も邦題の「初恋」という言葉には、敬遠したくなるものがありました。
ベタベタ系じゃなくてひと安心。
青春時代のウキウキ恋心も、思いを遂げられない苦しみも、とにかく丁寧に細やかに描かれていましたよね。
駆け落ちしちゃえばいいじゃんっていう言葉をのみ込まずにはいられない状況にも説得力があって、哀しみを共有しちゃいました。
図書館で借りたキネ旬のバックナンバーで監督のインタビューをちょっと読んだのですけれど、彼の映画作りのスタンスはいいなぁって思えるんですよね。力づくでこだわりを追求するんじゃなくて、ゆっくり丁寧に作り込むという感じ。穏やかだけど迷いはないような。
おお、最初からDVDというケースもたまにあるのですか。普通に新作配給なのに? 買付料が安かったりなどするのでしょうかね? 配給されずにDVDスルーよりはよいかなとは思えるけど、何だか納得がいきませんよね・・。

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