かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
latchodrom.exblog.jp
(映画を見るのにいそがしくてブログはもう)
Top
『僕らのミライへ逆回転』 Be Kind Rewind
2008年 11月 04日 |
映画への愛に共鳴。でも、ミシェルはフランス人なのにー。

街角の古いレンタルビデオ店で働くマイクは、旅に出た店長のフレッチャーから店を任される。しかし、友人ジェリーのせいで、店内のビデオの中身が消去されてしまう事態が発生。



ミシェル・ゴンドリーといえば、作家性の強い監督だと思っていたけれど、実はゴンドリー色というのはよくわからないかも。これなんかも、監督の名前を知らないで観たら、ゴンドリー作品だなんて気づかなかった気がするなぁ。何しろ、ジャック・ブラックだもの。仲間うちでこちゃこちゃやっている感じは、なんとなくケヴィン・スミス作品みたいに思えた。JBはサイレント・ボブのように寡黙ではないんだけれどね。

先日のオムニバス作品の『Tokyo!』を観た時に、ゴンドリーって、あまりロケーションというものを重視しない人なのかなって思った。その土地ならではの特性にはそんなに興味がないという印象だったのに、それはすぐにくるっと覆されちゃった。本作は街の固有名詞あってこその物語。アメリカはニュージャージーのパセーイクの町とそこで暮らす人々への温かなまなざしにあふれている映画だったのだ。なんか意外。

アフリカ系の住人が多いその街の下町情緒的なものは、全くもってゴンドリーのイメージではなかったもの。と思いきや、そうだ、彼は『ブロック・パーティ』を撮っていたんだということを思い出す。そう、この街の賑わいは、あのブルックリンの人たちのそれに似ているよね。飄々と内向的な作品を撮っていたかのようなゴンドリーが、1本の音楽ドキュメンタリー作りを経て、別方向に向かう温かな人情もの映画を手がけることになったのだとしたら、ちょっといい話だなって思った。

『マジック・アワー』に、『落下の王国』に、今年はシネマへの愛があふれる作品にいくつも出会えて嬉しいな。最後の上映会のシーンはそれはもう感動いっぱいだったよね。いつも黙々と孤独に映画鑑賞をする自分を省みつつ、皆が同じ空間で映画を分かち合い、一緒に笑ったり涙したりするのって、とてもステキだなぁって。ゴンドリーらしさってよくわからないと言いながら、創造力と手作りのものの温かさを大切にするゴンドリーらしい作品だったなって感じられたのだった。リメイク大作戦も楽しかったしね。

でもね、私としては、フランス人魂が微塵も感じられないミシェルがちょっと悲しくもあったよ。そりゃあ、大多数のアメリカ人はアメリカ映画しか観ないものなんだろうけどさ。本作そのものは、アメリカ以外でも公開されているというのに、この世界中にはたくさんの素晴らしき映画が存在するっていうのに、ハリウッド映画ばっかりしか出てこないのは寂しいよ。デジタルなこの時代に、あえてVIDEOというアプローチそのものは好感が持てるのだけど、実際、メジャーなハリウッド映画はみーんなDVD出ているんだから、それ見ればいいじゃんって思っちゃう。昔むかしにVIDEOが発売されたきり、DVDにはなっていない非ハリウッド映画の名作たちがあるから、ああいうレンタルVIDEOショップが貴重なんだってば。まぁ、それは私の独り言。

リメイク作品を作っちゃおうぜ企画は本当に楽しそうで、私だったら何の映画に出演しようかなぁって考えたのだけど、やっぱりハリウッドものはとことん男が主役のものばかりなんだよね。なので、私はフランス映画に出たいかなぁ。ミュージカルがいいかなぁ。そうね、『恋愛睡眠のすすめ』でガエルくんと共演ならするさー。妄想はつづくー。
[PR]
by CaeRu_noix | 2008-11-04 22:50 | CINEMAレヴュー | Trackback(6) | Comments(8)
トラックバックURL : http://latchodrom.exblog.jp/tb/8872595
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Tracked from Wilderlandwa.. at 2008-11-05 03:23
タイトル : 「僕らのミライへ逆回転(BE KIND REWIND)」..
これまた、ちょっと微妙な邦題で、チケット買うとき言いにくいし、良く考えると別に未来でも逆回転でもないんじゃないかな?と思... more
Tracked from ☆彡映画鑑賞日記☆彡 at 2008-11-05 06:35
タイトル : 僕らのミライへ逆回転
 『はっぴいえんどにリメイク中』  コチラの「僕らのミライへ逆回転」は、今日10/11公開となったミシェル・ゴンドリー監督×ジャック・ブラック主演が贈る超アナログな最先端ハンドメイドムービーなのですが、早速観て来ちゃいましたぁ〜♪いやぁ〜本当に思いっきり笑っ...... more
Tracked from Days of Book.. at 2008-11-21 14:56
タイトル : 『僕らのミライへ逆回転』の映画とジャズ
オープニングで上空からのショット、緑のなかに広がる低層アパートの向こうにマンハッ... more
Tracked from C note at 2008-11-28 23:48
タイトル : 僕らのミライへ逆回転
すっかり週いちペースの更新をキープしている今日この頃ですが、久々にとってもステキ... more
Tracked from 俺の明日はどっちだ at 2009-01-06 14:52
タイトル : 「僕らのミライへ逆回転」 BE KIND REWIND
舞台はニュージャージーにある時代から取り残されたようなレンタルビデオ店。しばらく留守にするオーナー(ダニー・グローヴァー)に店を任された店員マイク(モス・デフ)は、悪友のジェリー(ジャック・ブラック)に店内のビデオを台無しにされてしまう。そして次々とやってくる常連客のために自分たちで過去の有名な作品を撮り直していくのだけど…、というのが大まかなストーリー。 なんだかモタモタしていた前半部分は不安がいっぱいだったけれど、自分たちで手作り感たっぷりにローテックで映画をリメイクするあたりから徐々に心ウキウ...... more
Tracked from 映画、言いたい放題! at 2009-07-01 01:26
タイトル : 僕らのミライへ逆回転
たくさんの映画のパロディがでるという噂を聞いて、 観たいと思いました。 でもジャック・ブラックというのが。。。( ^ _ ^; どうなることやら。 いまだにビデオテープしか置いてない街角のレンタルショップ。 その店が入っている建物は、 30年代に活躍した伝説のジャ... more
Commented by Minita at 2008-11-05 10:27 x
かえるさん、こんにちは!
私もこの映画、ツボにはまりました。
やっぱり映画に対する愛が溢れている作品はいいですね!

確かに、パセーイクの町あっての映画ですね。他の方のブログで
知りましたが、ラストのオリジナル映画に出演している町の人って
本当にパセーイクの住人の方々だそうで、この映画が撮影されたのは
非常に楽しい経験だったとのこと。

私がリメイク作品に出るならなんだろう~。かっこいい女になりたいから
「マトリックス」かな(笑)
本日のレディース・デーは遅ればせながら「落下の王国」にいってきます!
Commented by CaeRu_noix at 2008-11-05 17:52
Minitaさん♪
映画への愛に溢れたステキな作品でしたねぇ。
途中まではただのJB系コメディかいなと思っていたのですが笑いあり、涙あり、オタクマインドと人の和が混じり合ったところがよかったですー。
そうか、出演者は本物の街の住人だったりしたのですね。その素朴さにまた味わいあり。
落下の王国の終わりのフィルムもステキなんですよ。
ああ、マトリックスはいいですね!かっこいいー
私は戦うより踊る派でいきます♪
Commented by Nyaggy at 2008-11-07 13:25 x
かえるさん、こんにちは。
映画愛に溢れた作品でしたね~。
『落下の王国』のフィルム上映シーンも、良かったです。

かえるさんに指摘されるまで気にならなかったんですが、そう言えば
フランス人監督だというのに、ハリウッド映画ばかり!
ちょっと毛色の違うものも、数本もぐりこませてくれたら良かったのに…。
ともあれ、リメイクシーンも、後半のドラマの展開もお気に入りです♪
私は『天国の口、終わりの楽園』でガエルとディエゴを魅了したいですー。
Commented by CaeRu_noix at 2008-11-08 01:10
Nyaggy さん♪
あふれていましたねぇ。
ゴンドリーってそんなに素直に愛を表現する人だと思っていなかったので、してやられました。

多くの人は、彼らと同じようにアメリカ映画をメインに観ているから、そういうのって気にならないのかもしれないのですが、世界各国の映画をこよなく愛する私としてはハリウッドものばかりなのが残念でしたよ。ま、みんなが知っている映画をネタにした方が確実なんでしょうけどね。(でも、私はラッシュアワーとか観てないしー)
リメイク撮影シーンもバカバカしくて楽しかったですよねー。
あと、私は「ライオン・キング」のことで盛り上がるシーンなども好きでした。

きゃあ、天国の口とは、だいたーん♪ いいですね、いいですね、最高ですー。
よくよく考えたら、リメイクする際はきっと、本物の俳優とは共演できないと思えたんだけど、どうせ妄想なんだから、相手役は俳優さんでいきましょう(笑)。じゃあ、ブノワ・マジメルにしようかなぁ。

あ、映画はですね。タラちゃんのなら、アクションでも女子も活躍できることに気付きました。
といいつつ、やっぱり私はミュージカル派なので、ロッキー・ホラー・ショーなどを楽しもうかなー。つづく
Commented by minori at 2008-11-08 21:34 x
かえるさーん。こんばんわー。
意外に直球なこの映画、確かに私も驚きましたー。でもミシェルもジャック・ブラックも好きなので私は非常に楽しみましたよー。で、私も考えたんですけど、色んな役。パっと出てきたのがインディ・ジョーンズ、とジョン・コナー(ターミネーター2)でした。↑見てそっか!ガエルと共演できるんだ!と激しく納得しましたよ(笑)その手があったかー。でもどうせやるならアクションやりたいなーと思う私でした(笑)
Commented by CaeRu_noix at 2008-11-09 01:39
minori さん♪
直球でしたよねー。ホント、ちょっと意外でした。
でも、そう私もミシェルは好きだし、JBも好きな俳優というんでもないけど、好感度アップな今日この頃だしー。ミシェルがフランス人ということを忘れてさえいれば、とってもあたたかなよきアメリカ映画でありました。
ほほほ。リメイクはたっくさんやらなくちゃいけないんで、インディとターミネーターもガエルと共演も全部やりましょう!人気のVIDEO店ですからー。
そうねぇ、アクションもやりたいかなぁ。私はニキータとか、いっそのことイルマ・ヴェップ。香港アクション系もいいかなぁ。
あとねぇ、青春ものもやりたいのでやっぱりチアーズ!
ディエゴと一緒にダンシング・ハバナもー♪(やっぱり踊りたがる) つづく
Commented by kenko at 2008-11-28 23:47 x
こんばんは!kenkoです!お久しぶりです。
かえるさん、お元気でしたでしょうか?

最近、あまり映画を観に行けていないんですけど、これはとっても気に入りました♪
しかしそうか・・・ゴンドリーはフランスの人なのに、
ハリウッド映画ばかりでしたねぇ。
主にハリウッド映画ばかり観て生きてきたもんで・・・
気がつきませんでした(汗)

リメイク映画。私だったら・・・
生涯のマイベストであるE.T.かな♪
でも大切な映画すぎて、ちょっとドキドキします。
ホラーも楽しそう。ゾンビになりたいです。
Commented by CaeRu_noix at 2008-11-29 20:14
kenkoさん♪
お久しぶりです。
さヴァ?私は元気に見まくってます。
ミシェルの映画とは違って、日本じゃ公開されない映画を求めてあちらこちらへ~。

おお、kenkoさんの生涯ベストはETなんですねぇ。
もしかして、自らET役をやってくれるとか。(笑)
そうね、自転車で飛ぶシーンには私も参加したいですわ。
宇宙人が登場する映画とかモンスターものとかも楽しそう~。
ヘルボーイの半魚人役などにチャレンジしようかしら。
映画への思いにあふれた映画ってすばらしいですね~。
<< 『その土曜日、7時58分』 B... PageTop 「ドイツ映画祭2008」  >>
XML | ATOM

個人情報保護
情報取得について
免責事項
Beige Shade by Sun&Moon