かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
latchodrom.exblog.jp
(映画を見るのにいそがしくてブログはもう)
Top
『赤Cliff Part I』
2008年 11月 22日 |
ダサっ。

観客動員数200万人越えの大ヒット、おめでとうー!
というわけで、私は心おきなく悪口を~。



(おクラ入りにしようかと思っていた10日前の草稿なんだけど、大ヒットしているから記事にしちゃうの巻)
さすがの大作。さすがに大味な感じで。
にしても、私がジョン・ウーに偏見を持ち過ぎなんでしょうか…。
予想以上にダメダメでした。あああ。無駄に長~い。

製作費は100億円超の超大作。壮大なるスペクタクル歴史活劇ですから、せっかくですから、シネコンの一番大きいスクリーンでかかっているうちにと見に行ったのにその甲斐もなく、こんなにお金がかかっている作品なのに、そのスケールに圧倒されることがなくって苦笑。どうして恥ずかしげもなく見るからにCGでーすっていう俯瞰映像を多用するかなっていうセンスからしてもうゲンナリ。

細かい部分はともかく活劇な部分には一応期待をしていたものの、スピーディにテンポよくというんじゃなく、ただ慌ただしいだけのショットの連続にまるで心は掴まれず。カメラワークと編集の仕方がとにかく気に入らなかったの。こんなカットをこんな風につないだって、ワクワクハラハラしないと思うのだけど、みんなはこの場面展開に見ごたえを感じていたのだろうか??見どころだと思っていたはずの戦闘シーンがこんなんかぁ。ウー印のスローモーション使いは逆効果としか思えなかったし。てか、ダサダサぢゃね?

ありとあらゆる演出がどうもなぁ。いちいち旗が風になびいていたり、馬を転ばせ過ぎ・いななかせ過ぎだったり。狙いすぎな取って付けたように感じられるシーンが多すぎて、見せ場ほどに興ざめしちゃったのよ。琴演奏の場面なんて、本来ならば私好みのはずなのに、狙い過ぎなのがわかって恥ずかしくなっちゃった。動の場面も静の場面もどっちもこんな手ごたえになろうとは・・・。

ウーのラブシーンの演出がイマイチだとはトニー・レオンまでも認めていたらしいけど、夫婦のシーンは全くもって失笑もの。アクション監督を別に置くだけでなく、ラブシーン監督というのも特別に立てたらよかったかもね。あの目つき、本当に妻?!『○○りびと』のH末さん扮する妻役に続いて、謎キャラっつーか気色悪さを感じてしまった妻の演技・演出でござりました。周瑜・トニーが妻のお腹に耳をあててラララと歌うところはもうどうしたらいいのかわかりませんでした。ごめん、トニー。笑っちゃって。

名優トニーの魅力が最大限に発揮されていなかったような感じだったのが甚だ残念。やっぱり私は、こだわりのある作家性の強い監督のアート作品に出ているトニーが最高だって思うから。でもでも、このたびは孔明・金城くんがとってもステキだったな。目線の動かし方が何だかセクシーで、その表情は格別。撮り方が好きじゃないというのはあったものの、豪華俳優陣それぞれの存在感には惹きつけられるものがあったかな。趙雲・フー・ジュンがよかったし。『さらば、わが愛/覇王別姫』の曹操・チャン・フォンイーにしろ、漫画みたいな怖い顔のできちゃう甘興・中村獅童もいい仕事してたかと。チャン・チェンにもアクションをやらせてほしかった。でも、ヴィッキー・チャオのヘアメイクはあれでよかったの?

いつもなら、映画に登場する動物たちには嬉しくなる私なのだけど、本作では腹立たしさが・・・。だって、馬に危険を及ばせすぎなんだもん。現代の派手なカーアクション感覚で、馬を転がしちゃえーっていう発想なんだろうか。馬の出産シーンで心を掴むっていうのは原作にあるん?ちゃんちゃら。自分の飼っている馬や亀やハトは大事にするけど、戦馬は酷使し、虎は狩るものなのですから。虎はもっと密林地帯に生息しているものじゃないのかなぁ。平原を走っていてライオンかと思ったよ。って、それを言ったら、ウー印のハトには嫌悪感。天下の三国志をベースにした作品で、主人公が飼っているという設定にまでして、自分のマークを追求しちゃう厚顔じゃなくて大物のウー監督なんすね。
[PR]
by CaeRu_noix | 2008-11-22 01:56 | CINEMAレヴュー | Trackback(2) | Comments(6)
トラックバックURL : http://latchodrom.exblog.jp/tb/8956608
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Tracked from まてぃの徒然映画+雑記 at 2008-11-23 19:06
タイトル : レッドクリフ PartI 赤壁
まだ序章にすぎなかった。あの呉宇森を監督に迎え、梁朝偉や金城武、張震、趙薇といったアジアの大スターたちをキャスティングした歴史大作。有名な三国志をメインテーマに据え、曹操軍と劉備、孫権の合同軍の赤壁の戦いを空前のスケールで描いた大作の第一部。戦闘の場面...... more
Tracked from 茸茶の想い ∞ ~祇園精.. at 2008-12-19 00:23
タイトル : 映画「レッドクリフ PartI」
原題:Red Cliff 西暦208年、日本なら弥生時代の2~3世紀、卑弥呼のいた邪馬台国の時代だっただろうか、魏・呉・蜀の三国が覇権を争う『三国志演義』はあまりにも有名~ 後漢時代、河北を平定した曹操(チャン・フォンイー)は、帝国支配の野望、に加えて、もしかしたら... more
Commented by borderline-kanu at 2008-11-22 13:06
ご無沙汰です。
気持ちいいほどのダメだしですね~
私は三国志大好きなんで、観たくて仕方ないのですが、DVDになりそうです。
映画を観てないのでどこのシーンで馬の出産があるのか判りませんが、原作では思い当たりませんよ。
監督のインタビューでハトのシーンは、ハリウッドならカットされてるって自分で言ってました(^^; カヌ
Commented by CaeRu_noix at 2008-11-23 00:04
カヌさん♪
ご無沙汰しておりますー。乳離れちゅう?
おお、カヌさんは三国志がお好きなんですねー。
だとすると、これは、なんだこりゃ映画って感じかもしれませんー。
おうちでツッコミながらDVD鑑賞するのもいいかも。
パート2の方は劇場でご覧になれるとよいですね。
あと、アンディ・ラウ主演の別の三国志映画も公開されるらしいし。

呉と同盟を結ぶためにやって来ていた孔明が、周瑜っちの馬が出産で苦しんでいるところに出くわし、それを助けるシーンがあるのですよ。馬の出産と琴のセッションがあって、同盟の話がうまくいきましたとさ☆みたいな描写なんですよ。そんな三国志でいいんでしょうか?(笑)
そして、ハトを飼っている軍師というか手品師みたいな孔明さんなんです。
ホントにウーのセンスには驚嘆しましたよー。サーカス映画。
Commented by borderline-kanu at 2008-11-25 00:05
三国志が映像で観れるだけで、採点は甘くなりそうです。

それにしても、この映画の孔明は楽そうですね(^^;
同盟を結んだのは、あくまでも周瑜と孔明の戦略が同じだったからに過ぎません。
周瑜も呉の中では少数派でしたから、孔明を利用したとも言えます。周瑜は孔明の才能を誰よりも認めているから、劉備の元へ返さずに殺してしまえと思ってるぐらいですからね。あ~映画みたい(^^; カヌ
Commented by mar_cinema at 2008-11-26 14:37
かえるさん、ご無沙汰してます。
今は、すっかり足を洗った気をしましたが、
元三国志好きとしては、監督は周瑜に思い入れすぎだし、
だったら周瑜を主役にすれば良いと思いつつも、
演義で人気が高い劉備一行をむげにする訳にもいかず・・・
っていう感じでバランス悪いっていうのが印象でした。
そのバランスの悪さはともかく、もっとダメダメな作品だと思ってたので、
こんなのも有りかなって思ったのですが・・・
(過去、観た実写の三国志は、ため息つきたくなる程の作品が多かったです)

私も、borderline-kanu さんと同じく、
赤壁の戦いは、周瑜と孔明の駆け引きが一番の見所だと思うので、
そういう三国志が観たかったです。
Commented by CaeRu_noix at 2008-11-26 17:55
カヌ さん♪
そうですね。莫大な製作費をかけて豪華俳優陣によってダイナミックに映像化されるっていうだけで、思い入れのある人にはワクワクなものかもしれませんね。
同盟を結ぶにあたっては、もちろん戦略について対話したりもしていたのだけど、私にとってはそのあたりはあまりインパクトがなくて、孔明が周瑜の信頼を得たのは、馬の出産と琴演奏があってのことか?みたいな印象ばかりが後に残ったのでした。(^^; 本当はちゃんと描かれていたのかもしれないが・・・・。
いえ、でも、周瑜の孔明に対する思いはそんな風には描かれていなかったような・・・。
とにかく肝となるはずのやり取りの印象があんまりないんですよ。すみませーん。

アンディ・ラウの三国志は、趙雲が主人公みたいです。来年2月公開!
Commented by CaeRu_noix at 2008-11-26 18:06
mar さん♪
お久しぶりでーす。
おお、mar さんは、三国志に造詣が深いのですね。
それだと、首を傾げてしまうところはあれこれあったのでしょうね。
そうか、これは周瑜に比重がかかっている感じなんですね。
その割にはトニーの輝きがそれほどでもなかったのがもったいないなぁ。
まぁ、こんなのもアリということですね。
この題材、このキャストで、とにかく大ヒットしているもようですしー。
でも本当は、周瑜と孔明の駆け引きが一番の見所なんですか。
その部分に見ごたえはなかったですよね。
三国志のような壮大な物語を映画化するとなると、どこか一部に重点をおくことになっちゃうのでしょうけど、ジョン・ウーのポイントの置き方はちょっとずれていたって感じでしょうか。
私もそういう男の駆け引き映画を、繊細な人間ドラマを描くのが得意な監督で見たいー。
<< アレックス・コックス!!/『サ... PageTop 『七夜待』 >>
XML | ATOM

個人情報保護
情報取得について
免責事項
Beige Shade by Sun&Moon