かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
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『BOY A』
2008年 12月 05日 |
ズシリと響き、せつないけれど、きらめきを放つ。

イギリス、マンチェスター。BOY A(少年A)と呼ばれた過去を持つ24歳の若者がジャックという名前で再出発をしようとしていた。



舞台がマンチェスターだからか、『マイ・ネーム・イズ・ジョー』のピーター・ミュランが出演しているからか、節々からケン・ローチの映画の空気を思い出させるものがあったのだけれど、それは断片の印象にとどまらない、その巨匠作品のように真摯で味わい深い映画であった。それでいて、ケン・ローチの映し出す物語よりも、主人公に歩み寄って撮られているようにも感じられた。現代社会における今日的なテーマを取り上げながらも、視点はドライにクールではなく、心揺さぶる繊細な人間ドラマ。

ピーター・ミュランがソーシャルワーカーとして、迷える若者の世話をしているというだけで、何だか嬉しい。だって、あのジョーが立派に立ち直ったかのようじゃない。そうやって、このジャックも新たに再出発ができるような気がしてしまったりして。そして、『大いなる陰謀』でも確かな演技力を見せてくれたアンドリュー・ガーフィールドくんは、あの時の軽く自信に満ち溢れたイマドキな大学生役とは正反対の、何かに怯えている傷ついた青年を見事に体現。彼の表情一つで、詳しい背景はまだ何も明らかになっていないうちから、彼の不安な気持ちに同化させられてしまうの。彼は一体どんな過去を背負っているのだろうという謎に迫りながら、ミュラン扮するテリーと共に祈るような気持ちでジャックを見守るのだった。

彼の過去が知りたくて、そのドラマに心囚われるというばかりじゃなく、彼のことが心配で始終ハラハラさせられてしまうのだよね。変にサスペンスフルな盛り上げ方をしているわけではないのに、不安感に包まれてしまうのだから素晴らしい。そんな不安感や日常の風景を切る取るショットもセンスを感じさせてくれて、画的にも引き込まれてしまった。静かだけど、何だかリリカル。夜のクラブシーンの盛り上がりにしても、ミシェルと二人で過ごしたスイートなヒトトキにしても、それぞれの高揚感がつぶさに胸を打つの。さりげなくも、そんなふうに細やかな感情の起伏を伝える描写力に感心。技巧的にもソフト面もエクセレントだなーって思えた。

そして、投げかけられたテーマにため息。やるせない気持ちになりながら、社会の力学について考えずにはいられない。人間にはやり直すチャンスがあってほしいと思うのだけれど、世間はそれを許してはくれないものなのか。罪は償うことができないの?犯罪者のレッテルははがすことができないの?例えば、少年法がどうあるべきかなんてことは簡単に言えるものじゃないけれど、あんなふうなメディアの報道姿勢には腹立たしさを覚えるばかり。日本の週刊誌の見出しなんかもそんな悪意に満ちたものをよく見かけるけれど、当然のことなの?被害者やその身内が加害者をそう簡単に赦せるものじゃないというのはわかるけど、それ以外の周囲の人々はソーシャルワーカーに近づくことはできないものなのかな・・・。助けられた女の子みたいに彼の背中に翼を見ることができたらいいのにね。

犯罪が背景にあるのに、哀しいお話なのに、透明で清らかさを感じさせるのは何故だろう。
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by CaeRu_noix | 2008-12-05 23:58 | CINEMAレヴュー | Trackback(16) | Comments(16)
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タイトル : BOY A
   = 『BOY A』  (2007) = 生まれてきてから24年、そのほとんどを社会から離されて過ごした青年ジャック(アンドリュー・ガーフィールド)。 ケースワーカーの中年男性テリー(ピーター・ミュラン)の指導のもとで、新しい人生を歩み始めた彼は、運送会社で働くことに。 やがてジャックは、職場で知り合った女性ミシェル(ケイティ・リオンズ)と親密になるが・・。 {{{: 製作国/イギリス  BOY A  (107分) 監督: ジョン・クローリー 製作...... more
Tracked from シネマな時間に考察を。 at 2010-04-02 21:27
タイトル : 『Boy A』
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Commented by ぺろんぱ at 2008-12-07 12:32 x
本当に、悲しく重い物語なのに透明感がほどばしる美しい映画でしたね。
それから、かえるさんの仰る通り、ケン・ローチ監督の冷静なリアリズムに比して「主人公への歩み寄り」が感じられましたね。ラストの「幻影」を見たシーンには主人公を優しく包み込む神のような慈愛も感じました。

報道のあり方。
悪意を感じると仰るのにも頷けます。
線動力がある「報道」だけに、新たな悲劇を作り出すものにはなってほしくはないですね。
Commented by margot2005 at 2008-12-07 19:00
かえるさん、こんばんは!
>ズシリと響き、せつないけれど、きらめきを放つ。
上そのものずばりで素晴らしい作品でした。
アンドリュー・ガーフィールドとピーター・ミュランの存在が最高でしたね。
ミュランの『マイ・ネーム・イズ・ジョー』は未見なので機会があれば見てみたいですわ。
Commented by CaeRu_noix at 2008-12-07 21:20
ぺろんぱ さん♪
透明感がほとばしっていましたよねー。
そうなんです。本作の評には、ケン・ローチの名前が引き合いに出されたものもあったかと思うのですが、実際に観てみて、確かにローチっぽいなぁと思える部分もありながら、違いもしっかと感じられました。
ジャックの心情に寄り添わずにはいられませんでしたよねぇ。テリーにも。
ラストは究極的な悲しい場面でありながら、温かさが感じられましたよね。
そうですね。慈愛。優しいまなざしが救いでしたね。

彼は彼で新たに出会った人たちに本当のことを告白したいという葛藤があったのに、新聞記事によって全てが踏みにじられたことがやるせなかったです。
メディアの報道とそれに影響を受ける私たちについても考えさせられますよね。

ニュースは欠かせないものだけど、そんなことはいちいち取材しなくっていいじゃんって思えるようなネタも紙面に踊っているのを見るにつけウンザリすることが多いので・・・。
卒業文集の作文なんてほっといてくれって思う・・・
Commented by CaeRu_noix at 2008-12-07 21:27
とらねこ さん♪
お、鑑賞中に私を思い出してくれたなんて嬉しい♪
そう、こういう説明的でない、映像で伝えてくれる映画が好きなのー

少年の極悪犯罪があるたびに、少年法のあり方が問われていますよね。
イギリスは少年に対してもかなり手厳しい法律となっているらしく、本作のように、まだまだ子どもな年代の犯罪にも長い懲役刑がくだされるみたいですね。

本作のテーマの一つは、少年Aという言い方が、もはや本来の意図・目的からはずれちゃっていることの危うさかなって。
法で定められた以上、メディアも実名報道はしないんでしょうけど、結局は、あの事件の少年Aだとか(例えば、サカキバラだとか)個人が特定化されてしまうんですよね。そして、ジャックのように、傷つけられ、更生の道も閉ざされてしまうとなると、少年法の意図が台無しじゃんってな・・。
実名が出なくても、顔写真の目の部分が黒く隠されても、どの道個人を特定できてしまう当事者の家族親族、周囲の人への圧力は、さほど変わらないものかもなぁって。
実名が出るかどうかそのものよりも、世間や周囲の人たちの姿勢・向き合い方かなぁと思いつつ、それをイタズラに扇動するメディアが怖いのでした。私も憤慨。
Commented by CaeRu_noix at 2008-12-07 21:34
margot さん♪
素晴らしい作品でしたねー。
「ダブリン上等」の監督だなんてこと、すっかり忘れていました。
こういうのも撮れるなんて見直しましたー。
そして、言うまでもなく、俳優がパーフェクトでしたよね。
アンドリュー・ガーフィールドくん、「大いなる陰謀」でもうまかったですけど、台詞の応酬だったそちらとは打って変わって、こちらでは台詞少なめで表情で見せてくれましたねー。
ピーター・ミュランも本当に素晴らしい俳優ですよねー。
「マイ・ネーム・イズ・ジョー」はおススメですー。
Commented by 江戸うっどスキー at 2008-12-07 23:45 x
こんばんわ。
映画での世間=観客、そんな体験が出来たような気がします。
繊細なドラマでしたね~。ずしりときました。
Commented by まてぃ at 2008-12-08 22:03 x
かえるさん、こんばんは。
アンドリュー・ガーフィールドくんの演技が、主人公にぴったりとはまっていましたよね。
映画の進めかたも、現在と過去を交錯させながら、結局彼が何をやったか(やらなかったか)はっきりと見せずに、観終わった後で考え込んでしまうような手法で、うまいなぁと唸ってしまいました。
少年Aに対して、自分ならどう接してしまうんだろう、重いテーマです。
Commented by CaeRu_noix at 2008-12-08 23:54
江戸うっどスキー さん♪
そうですね。
いわゆる世間の目線で彼を見たり、知らずに彼と出会って交流した人たちの気持ちを想像したり、彼自身の気持ちを味わったり。
多様な立場を体験できるのが映画の素晴らしいところですよね。
繊細なつくりだったのでその効能//ショックも大きかったですね・・
Commented by CaeRu_noix at 2008-12-09 00:05
まてぃさん♪
アンドリューくんの演技はお見事でしたよね。
大いなる陰謀のもうちょっとケイハクなノリの大学生役もハマっていたので、素の彼のキャラがどっちに近いということでもなく、ひたすら演技力があるのだなぁと思われました。
彼はいったいどんな過去を?!と心釘づけになるプロット、構成もナイスでしたよね。
元少年Aに対して、自分ならどう接するかというのも立場によりますよね。
ミシェルの立場だったらショックかなぁとは思いますけど、同僚クリスの立場なら、ガラリと態度をかえるまではしたくないなぁと思いますけどね。
私は貝になりたいな過去を持つ人に対してもそうだと思うし。
自分自身が被害者の身内というのならまた状況は違うけど、第三者としては、やり直そうとしている彼を見つめたい気がするんですが、そういうものでもないんでしょうかね??

Commented by mi10kuma at 2008-12-18 18:31
シリキです。よかった、間に合いました。行ってよかった。
帰り道パンフを読みながら(監督のメッセージもさることながら、日本のソーシャルワーカーの方の原稿が考えさせられました)、かえるさんもご指摘の通り、無責任なマスコミの罪、増加する児童虐待、そして加害少年の更正の困難さなど、日本にも当てはまるズシリと重みのある課題に考えこんじゃいました..

それにしても、あの『ダブリン上等!』を撮った監督ならではの、ワーキングクラスの人々のリアリティある日常描写がカメラワークも含め素晴らしかったですね。クスリが簡単に手に入るナイトクラブ、簡単に犯罪事件が起きてしまう土壌があります。
そして、皆さんご指摘の通り、この監督の持ち味はローチ監督よりも主役の心に「寄り添う」といった細やかさでしょう。まだ39歳の若さですし次代の英国映画を担ってくれますね。
個人的にはマンチェスターロケも嬉しかったし、役者さんがとにかくみなピタリでしたね(まとまらない!続きは又ブログにでも)。
Commented by CaeRu_noix at 2008-12-19 22:49
シリキさん♪
よかった、よかった。間に合いましたかー。
劇場鑑賞していただき、気に入っていただき嬉しいでーす。

おお、パンフを買われたのですね。そんな記事がありましたか。
作品論にとどまらず、社会問題について考えさせるものも載っているとは素晴らしい。
ホントに今の日本はバッシングがすごいですからね。
それを焚きつけるマスコミ報道にしろ、インターネットの匿名の書き込みにしろ、
一方向に激しくて、ゾッとしてしまうことが多いです。
関係者以外の人はどうせなら、犯罪者を叩こうじゃなくて、同じような犯罪を防ごうっていう方向で考えようよって思うんですけどねぇぇ。

『ダブリン上等!』も面白かった映画でしたけど、何かが惜しい感じで、確かそれほどに絶賛マークではなかったんですよね。
でも、今回はどう見てもエクセレントな作品でした。
ケン・ローチもダニー・ボイルもウィンターボトムも、英国にこだわらず、世界各地を舞台に映画をつくっていますけど、この監督にはしばらくは、現代のリアルなイギリスにこだわってほしい気もしますね。
インディペンデントの香りあふれた、でも上質でクールな映画をまた撮ってほしいですねー。
マンチェ、ばんざーい
Commented by 真紅 at 2009-01-10 20:27 x
かえるさん、こんにちは。TBさせていただきました。
私も、ピーター・ミュランと言えば『ジョー』なので、ジョーが立ち直って保護監察官やってるみたい・・・と思いました。
味のあるいい役者さんですよねー。
若いガーフィールドくんもとってもよかったですけれども。
透明な清らかさっていうのは、ジャックがある意味、純粋培養された大人だってことにあるのかもしれませんね。
十数年も世間から隔絶されていたわけで・・。そういう雰囲気を、ガーフィールドくんがとてもうまく体現していたと思います。
地味だけど心に残る、いい映画でした。
ではでは、また来ます~。
Commented by CaeRu_noix at 2009-01-11 23:38
真紅 さん♪
そうなんですよ。ピーター・ミュラン出演作はあれこれ観たのですが(邦画にも出てましたよね。そこでは、姓の表記がムランでしたー)やはり印象深いのはジョーなので、あのジョーが落ち着いた大人になって帰ってきたんだなぁなんてことを勝手に思ってしまう感銘がありました。
ミュラン、いいですよねぇ。監督作も素晴らしいし。

そうですね。ジャックはとてもピュアなガラス細工の青年でしたけど、彼の生まれもった人間性×思春期を俗世間と離れた場所で生きたことも影響があったのかもしれません。しゃばで生活していたらもっとスレた青年になったかもしれないとしたら、なんかフクザツ・・・。
とにかくガーフィールドくんの繊細な演技は絶品でしたねー。
映画の演出センスもそれにふさわしいもので、とてもよい映画だったと思いますー。
Commented at 2009-02-13 08:50 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kimion20002000 at 2009-09-09 21:37 x
TBアリガトウ。
少年の犯罪の動機はもうひとつわからないけど、もうひとりの少年への一体感のようなものが思わずせり出してきたんでしょうね。その哀しさが、この作品に無常観、透明感を与えているところかもしれません。
Commented by CaeRu_noix at 2009-09-10 00:46
kimion さん♪
動機なんてものすらなかったんじゃないかという感じでした。
ただただ流されてしまったというかなんというか。
弱き少年にとって、そういう力に抗うのは並大抵のことじゃなかったのだろうなって・・・。
そんな哀しい色味が本作の魅力でしたよね。
特別な悪人ではないから、誰もが彼になりえたかもしれないと思えるところがやるせないのですよね。
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