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『そして、私たちは愛に帰る』 Auf der Anderen Seite
2009年 01月 13日 |
これこそは愛。

ハンブルクの大学で教鞭をとるトルコ系移民二世のネジャットの老父アリは、ブレーメンで一人暮らしをしていたがある日同郷の娼婦イェテルと暮らし始めた。
そして、ドイツとトルコを舞台に三組の親子の物語が絡み合う。



お待ちかねのファティ・アキン監督の新作。私の新年1本目の鑑賞作はこれ。そのセレクトは、記念すべき新年1本目に好きな監督の期待作を観たい、ただ単に年の初めには確実によい映画を観たいという理由によるものだったのだけど。年末年始にちょっと帰省をして久しぶりに両親に会って来たばかりの私は、思いのほかとてもいいタイミングで、この親の愛をテーマにしている本作と向き合うことができて、とても味わい深かったの。

アキン監督の名前を世界に知らしめた代表作『愛より強く』を観に行った時、シアターN渋谷の受付カウンターにいた係員の女性が、「これって、愛じゃないよね?恋じゃない?」とその邦題について、話していたことを思い出した。そうだね、あれは恋の情熱であって愛じゃない、それは思慕にはなったけれど愛じゃなかったのかもしれないね。日本では、"愛"という言葉が氾濫しているから、それが愛ならばどれもこれも愛だっていうことになるのかもしれないけれど、『すべては愛のために』のそれは少しも愛のためのものとは言えないのでしょう?(観てないけど。)でもね、ここには本物の愛が描かれていた。邦題にむやみやたらに"愛"という言葉が使われることはやっぱりどうしても好きじゃないし、本作の邦題も仰々しさを感じずにはいられない。それでも今回は本篇を鑑賞してみて、この邦題は確かにこの物語を表しているなぁって思えた。

この世界に真実の愛は存在するのかと問うた時、私が敬虔なクリスチャンだったら、真実の愛はキリストの愛のみと答えるかもしれない。でも、そうではないので、それでは少なくとも、親が子どもを思う愛情ばかりは、真実の愛だよねって思うのである。愛とは無償の愛。私はこんなにもあなたのことを愛しているのに、どうしてあなたはそれに答えてくれないの?と思ったならば、それは愛とは呼べないのだろう。その激しさは若さの証とばかりに、『愛より強く』で鮮烈に情熱的な恋を描いたアキンが、やがて父親になって、そのことが作品に反映され、ここに普遍的な慈しみの愛の物語が紡がれたのである。

冒頭に登場するイェテルは、娼婦の仕事をして稼ぐ。娘のためならば何だってやると彼女は言う。そういうものなのだ。そういえば、私の両親のところに去年振り込め詐欺みたいな怪しい電話が何度かかかってきたらしいけど(ネタは私ではなく弟なんだけど)話を聞いているとついつい信じてしまいそうになると言っていた。息子が緊急事態だからちょっとお金を貸してくれと言ったら、そうかって思うのだよね。振り込め詐欺の被害が一向に減る気配がなくて、この世の中の年老いた親御さんたちはどうしてそんなに警戒心がないのかなぁって疑問に思うこともあるのだけど、それって結局は、簡単には揺るがない子を思う愛情があるからこそなんだよね。(それに付け込む詐欺はゆるせん!)

カンヌの脚本賞も納得の巧妙に織りなされた波瀾万丈のストーリー展開。幾分悲劇的なエピソードが続き過ぎるかなという気もしたのだけど、3組の親子のドラマが交差する構成の面白さに惹きこまれて、それを無念には思うけれども、余計だと感じることはなくて。それぞれの身に起こる悲劇に心が痛み、運命の皮肉をやるせなく思うばかり。誰かの命が失われた時に哀しみを覚えるのは当然のことなのだけど、この物語の中ではたった1人の肉親の気持ちに同化してしまうから、その悲痛な思いが切実にのしかかってくるのだ。命はその人自身だけのものではないということを改めて思い知る。

親子間の絆や愛情というのは、ここに登場する3組のように親一人子一人の関係においては、ひと際かけがえのないものになるのだろうね。また異性の親子ではなくて、父と息子、母と娘というペアになっていることも興味深い。同性の子どもに対しての方が、自分の果たせなかった夢を掴んでほしいというような思い入れをもってしまうものかもしれない。子どもが大人になると、親は必要以上に子どもの人生にコミットすることはしなくなるけれど、いつだってその身を案じているのだよね。

だから、ハンナ・シグラ扮するロッテの母親スザンヌの悲痛な思いは計り知れない。それなのに、彼女はそのかけがえのない命が失われた悲劇の原因をつくった友人を責めることをしないどころではなく、何もかもを超越した愛を示してくれる。その崇高なる寛容と愛への帰着に胸が熱くなる。血のつながりによる親子間の愛情が確かで強いのは、いってみれば当然のことで、ファティ・アキンの紡ぐ物語はそれを描くだけにとどまらないからさすがなのだよね。自分の子を愛するあまり自分の子を危険に陥れたものを憎むのではなく、受け止めて赦し、歩み寄り、そして、自身の娘に対するようにその身を案じ、支援するというその決断に、大地の母の姿を見る。それが答えなのだ。ボーダーを越えるのだ。

終盤のスザンヌとネジャットの語らいのシークエンスが素晴らしいの。お前を守るためなら、神だって敵に回すっていう父の言葉。そう、それが答え。その話を聞いた時のハンナ・シグラの穏やかな表情が本当に本当に素晴らしいの。
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by CaeRu_noix | 2009-01-13 07:33 | CINEMAレヴュー | Trackback(21) | Comments(26)
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タイトル : そして、私たちは愛に帰る
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タイトル : そして、私たちは愛に帰る
そして、私たちは愛に帰る(2007 ドイツ・トルコ・イタリア) 原題   AUF DER ANDEREN SEITE 英題   THE EDGE OF HEAVEN 監督   ファティ・アキン    脚本   ファティ・アキン       撮影   ライナー・クラウスマン                   音楽   シャンテル               出演   バーキ・ダヴラク トゥンジェル・クルティズ       ヌルギュル・イェシルチャイ ハンナ・シグラ       ヌ...... more
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タイトル : そして、私たちは愛に帰る 原題:AUF DER ANDE..
 消息のわからない娘に、母のことのことを知らせるために、作ったチラシは、娘に届くのか? 3月13日、京都みなみ会館にて鑑賞。 ドイツーーーートルコ。2000キロの距離を越えて、3組の親子がさすらう再生と希望の旅路 親子の絆は何ものにも変えられないほど、深くて強いものだ。この物語は3組の親子の話が軸となっているが、それぞれ皆心や距離が遠く離れてしまっているのだ。しかし離れているものの、人一倍その絆の深さを凄く感じる。そして忘れ去られた他人同士の繋がり、その大事さを教えてくれる。昨今そんな人間の繋が...... more
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タイトル : 「そして、私たちは愛に帰る」あるいは「天国のほとりで」
「そして、私たちは愛に帰る」この題名はよくないと思う。また、宣伝用のあおり文句もよくないと思う。こんな文句だ。「幸せと不幸せは、背中合わせ。だから人生はいつだってやり直せる」「ドイツ・ハンブルグ、トルコ・イスタンブール。2000キロにわたってすれ違う、3組...... more
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タイトル : 「そして、私たちは愛に帰る 」 Auf der ande..
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タイトル : 『そして、私たちは愛に帰る』
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Commented by at 2009-01-13 12:13 x
新年1本目がこの作品だったのですね。私もそう考えていたのですが、時間の関係で見られず、「懺悔」を見に行って失敗しました。でも2作目として見て、その抑制の利いた画面に、じんときました。
Commented by CaeRu_noix at 2009-01-13 20:42
雄さん♪
懺悔が1本目というのもまたカッコいいじゃないですか。(笑)
新春のお慶びって感じの映画じゃなさそうですけどね。
(でも、懺悔も楽しみです。)
すんごく劇的ドラマチックな物語展開なんだけど、その悲劇性を前面に押し出したり感情をあおるようなことをしない演出がクールでしたよね。
「愛より強く」のパワーがなつかしいほどに、こちらは落ち着き抑制がきいていて、穏やかな大人のアキンを感じました。
Commented by Yukiko T. at 2009-01-13 21:45 x
かえるさん、こんにちは。
TBとコメントありがとうございました。
私は、この作品についてほとんど前知識の無い状態で鑑賞しました。そのせいか後からじわじわと湧いてくる余韻に今でもひたっている感じです。
映画の冒頭、ネジャットのドライブシーンですが、最後にまた同じシーンを観せられますよね。
あのスザンヌとの会話(お前を守るためなら…)を知った後だと、同じシーンのはずなのにネジャットの表情がまったく違って見えるのが印象的でした…。
お正月早々、良い作品に出会えて嬉しかったです。
こちらこそ今年もよろしくお願いします。
Commented by CaeRu_noix at 2009-01-13 23:54
Yukiko T. さん♪
こちらこそ、コメントありがとうございます。
余韻が残りますよねぇ。私は鑑賞後日数を経てから、ようやくレヴューを書いたのですが、書きながら彼らのことを思い出して、ウルっときてしまいました。
私は、ファティ・アキン監督が大好きなので、カンヌ映画祭のコンペ出品の時からこの映画に注目はしていたのですが、ストーリーの内容などに関する情報はできるだけ入れないようにしてきました。予告も観なかったし。
三組の親子の物語が描かれている、死が描かれているということは知っていましたが、こんなふうに織り込まれ、こんなふうに帰着するということは全然知らずにいたので、想定外のものに心をうたれました。
そうですね。最初と最後、同じシーンの繰り返しなのに、全く違う印象を受けましたよね。
ネジャットが、2人の母親との出会いを通じて、再び自分の父の愛を思い出し、その絆を取り戻そうとするという運びは、何とも感動的でした。
終盤の目もとのクローズアップにあらわれた思いにもジーン。
本当に新年から素晴らしい映画を鑑賞できて幸せですよね。
またよろしくお願いします。
Commented by margot2005 at 2009-01-14 00:46
かえるさん、こんばんは!TBありがとう!
ファティ・アキンさん良いですねえ。彼は73年生まれなのでまだ30代。コレからの彼の作品に益々期待したいですわ。
このドラマにはとても、とても感動いたしました。ウルウル来たのも久方ぶりです。それぞれの俳優が素晴らしかったです!
マイペース、マイワールド ブログですがこちらこそ今年ももよろしく。
Commented by CaeRu_noix at 2009-01-14 22:23
margot さん♪
ファティ・アキンさんよいですよねー。
『愛より強く』なんかでは若手監督ならではのパワーが全開だったのに、今回は若手には思えない落ち着き悟った物事の見据え方をしているなぁって、パパ・ファティに拍手ですー。今後の活躍にももちろん期待。いろんなタイプの映画に挑戦してほしいですよね。
ウルウルする映画は山ほどあるし、泣ける映画もしょっちゅうありますが、悔しさ、あわれみの涙などじゃなく、そのテーマ性が大きな感動をもたらし、心ふるわせてくれるものって、なかなかないですもんね。
親世代、子世代の俳優たちそれぞれ印象的でした。なんといっても、ハンナ・シグラかな。
今年もよろしくお願いします。すばらしきヨーロッパ映画をじゃんじゃん観ましょうねー。
Commented by mi10kuma at 2009-01-15 22:24
シリキです。めずらしく感想書いたのでトラックバックしようと思ったんですが、エキサイトでトラバしたことなくてやり方良く判んないまましたらリンクミスになってます(汗)内容を入れないとダメなんですね。
Commented by CaeRu_noix at 2009-01-15 22:55
シリキさん♪
ご覧になりましたのですね♪
後ほど読みにうかがいますー
トラックバックは会員専用っていうのじゃない方がいいかも。
Commented by 江戸うっどスキー at 2009-01-15 23:11 x
味わい深い作品でしたね。
広い意味での“愛”が表現されていて、救いのあるラストにほっとしました。
これからも、注目していきたい監督さんですね。
Commented by CaeRu_noix at 2009-01-15 23:30
江戸うっどスキー さん♪
巧妙なプロットにいくつものテーマが織り込まれていて、重層的に味わいが広がりましたよねぇ。
邦題に使われているために、愛の物語であることを意識せずにはいられなかったのですが、自分が予想していなかった愛が見えて、それはもう感動でしたー。
痛ましいエピソードが続いたので、その着地にはホッとしましたね。
次はパルムドールをー
Commented by mi10kuma at 2009-01-16 00:28
そうか、会員専用は使わない事にします。ややこしや。
スザンヌ役のハンナさん、後半思いがけず重要な役割を担いましたね。演技力も確かで、私も泣いてしまいました...
それにしても、人間ってあんなに簡単に死んでしまうのかな。唐突とも思えたふたりの死でしたが、志半ばでという設定がドラマティックでアキン監督らしいのかも。


Commented by CaeRu_noix at 2009-01-16 23:04
シリキさん♪
ハンナ・シグラですからね。重要な役じゃなかったら、使えないでしょうね。
スザンヌママは娘を邪魔している感じで最初はあまりいい印象じゃなかっただけに、終盤ではそのギャップに思いきり感動。窓辺の会話(でしたよね?)っていうのがまたステキでしたし。
そうですね。死の場面は結構唐突にやってきて本当にあっけなかったですよね。偶然にしては、あまりにも運が悪いっていう感じで。
でも、そういう思いもよらない偶発的な悲劇あってこそ、アキンの物語なんですよねー。
Commented by mi10kuma at 2009-01-17 00:26
あ!ハンナ・シグラって『リリー・マルレーン』のハンナでしたか!気付きませんでしたーものすごく久々すぎて。ああ、そうか、だからお年を召していてもどこか艶っぽかったのですねー。
Commented by CaeRu_noix at 2009-01-17 18:00
シリキさん♪
そうそう、リリーのハンナ・シグラですよ!(って、私は見てないんです。マリアブラウンの結婚も。まわり道やパッションなら見たけど。)もちろん私も顔で判別はできないんだけど、彼女の出演はニュースになっていたので、予備情報としてインプットされてました。風格のある美しさでした。(ヴェルクマイスターハーモニーにも出ていたとは)

次回作チェック情報ありがとうございます。主演は太陽に恋してと同じくモーリッツなんですかね。でも、ビロル・ユーネルの再起用は超嬉しいー。
Commented by ぺろんぱ at 2009-01-18 09:42 x
かえるさん、こんにちは!

私も昨日観てまいりました。
私も観終わってから、本作の邦題タイトルがしみじみと身に染み入る感じがしました。
むしろ前半は愛に背を向けようとしている人達の姿が痛々しく感じられたりしたのですが、終盤に至って愛に帰ることに気付き気付かされていく姿が、とても静かに私の心を打ちました。
いい映画でした。
ラストにも監督の人間味が感じられて、いつまでも其処に佇んでいたいと感じる時間でした。(*^_^*)
Commented by CaeRu_noix at 2009-01-19 20:19
ぺろんぱさん♪
大阪でも始まったんですね。ご覧いただき嬉しいでーす。
そうですね。主人公たちは前半、愛に背を向けようとしているって感じでしたね。そんな態度、行動をとってしまう個々の思いもわかるし、それでいて全体を見渡せる立場の観客から見るとやっぱりもどかしいんですよね。それゆえに、やがてそこに帰ったことがどんなに感動的だったか。
移民二世としてハンブルクで暮らすネジャットは監督の分身という感じのキャラクターなんですよね。だから、ラストの目のあたりのクローズアップだとか、待つ姿だとかには、特別な思いが込められていたんでしょうね。
余韻の残るステキなエンディングでしたよねー。
Commented by まてぃ at 2009-01-19 22:23 x
かえるさん、こんにちは。
コメント&トラバありがとうございます。
新年1つ目の映画がこの映画って素晴らしいことのような気がするんですけど。
スザンヌが最後にアイテンを抱きしめるところなんて、アイテンにとっては神様の赦しと愛のようなものですよね。
こんな素晴らしい映画をつくるファティ・アキン監督、これから注目していきたいと思います。
今年もよろしくお願いします。
Commented by CaeRu_noix at 2009-01-20 00:16
まてぃさん♪
ですよね?w 
本作を新年1本目にするなんて、我ながらナイスな選択だったと思いますー。
いつもだと、ハシゴ鑑賞するんですが、この日は夕方に1本だったので、余韻に浸れたし。
スザンヌがアイテンを抱きしめるシーン、天地がひっくり返っちゃうようなよろこびがありましたよね。
彼女は浅はかな行動をしたことも事実だけど、それを悔いてはいたのですから。
神の光のキラリン☆に包まれたごとく安堵と幸福感に満たされたことでしょうね。ワンダフル。
アキン監督の映画は語りくちもテーマも共に多様多彩なのですが、今回は落ち着いたトーンで奥深いヒューマニズムを描いてくれました。
引き出しはまだまだたくさんあるに違いありません。要注目。
またよろしくお願いします。
Commented by クリス at 2009-01-24 09:28 x
はじめまして。
私も、今作の愛は前作より強く、というより前作は愛じゃなかったなと、作品の終わり方を観て感じました。
ロッテの母がとても印象的です。彼女の悲壮な世界、そこから生まれた使命に胸を打たれました。
とてもよい作品でしたね。
Commented by CaeRu_noix at 2009-01-24 20:48
クリスさん♪
はじめまして。ようこそ、いらっしゃいませ。
そうなんですよ。「愛より強く」とか「愛より強い旅」とか、映画は大好きなのに、邦題が意味不明なものが多くって・・・。
愛はそもそも強さではかるものではないはずだし、そもそもそれは愛じゃないって感じなんですよね。
それに比べると、(タイトルとしてはやっぱりよいとはいえないものの)本作の方は愛という言葉がしっくりとくる物語でしたよね。
それぞれの父、母、息子、娘がそれぞれの印象を残してくれましたが、とりわけロッテの母には大きく心を揺さぶられましたよねー。
そうですね、使命感。責任感。自分の血縁にこだわらず、国籍がなんであれ、娘の特別な友人であり、次世代の子どもたちの健やかな成長を後押ししたい、皆われわれの子どもたちなのだという感じの大らかな愛がありましたね。
よい映画の感動を共感できて嬉しいです♪
Commented by 真紅 at 2009-01-27 09:35 x
かえるさん、こんにちは。TBさせていただきました~。
素晴らしい作品でした。で、こればかりは邦題にケチつける気にならなかったですね(笑)。
でも、なんか粗筋と感想が書きにくかったです。。
自分が受けた感動を上手く言葉にできなかった。。悲。
カンヌで脚本賞を受賞したらしいですが、なんだか熟練の技というか、凄い、上手いな~と思いました。
ラストの長回しもよかったですね。余韻があって。
ではでは、また来ますです~。
Commented by CaeRu_noix at 2009-01-27 22:29
真紅さん♪
ごらんいただき嬉しいです。素晴らしかったですよねー。
邦題としてはやっぱり一応ケチをつけずにはいられないのですけど、一度ケチをつけたうえで、テーマをつかんだタイトルになっているところは評価したいなと思いますー。w
あらすじは私には書けないです。ストーリーの主旨をまとめるのってかねがね苦手なんですよね。私はめっきり、ブログのレヴュー記事はその映画を観た人が読むものに違いないということにして、物語の筋書きにふれないで自分が印象深かったことだけを書いている感じです。
で、今回の自分は、ドイツとトルコの国のことについて触れてないなぁと他の人のレヴューを読んでからふと気づきました。それほどに国の話は二の次な普遍的な愛に気持ちが占有されてしまったって感じなんですよね。
的確に言葉にするのは難しいですよね。でも、感動したという事実があるならそれでいいじゃないですかーって思ったり。
もともと俳優さんだったというのに、この脚本構成力ったら素晴らしいですよね。
ラスト、海と波の音にエンドロールが重なるのも味わいがありましたよねー。
Commented by moviepad at 2009-03-18 01:25 x
かえるさん、お久しぶりです。

というか、今年はじめて?

ハンナ・シグラはこの映画のテーマを凝縮したような役でしたね。
最初、この邦題に思いっきりひいたのですが、
映画を見終わってみると的を得たタイトルであります。

ちなみに僕もこの作品が今年(劇場で観た)1本目なんですよー。
記事書いたの最近ですが(^^;
ただ、かえるさんと違ってキープしておいたのではなく単なる偶然です
Commented by CaeRu_noix at 2009-03-18 13:20
moviepad さん♪
お久しぶりでーす。アカデミー賞も終わりー。
ハンナ・シグラは素晴らしかったですよねー。
多様なテーマが盛り込まれていましたが、そうですね、とりわけシグラの役が体現したものは多かったかも。
人を通して国のあり様を描いている側面があるからこそ、ドイツの名だたる名女優が演じるというのも実に有意義で。
観る前はややクサいかなと思っていた邦題が映画のラストにスーッと染みてくる感じがよかったですよねー。

ふふふ。てっきり最近鑑賞したのかと思いきや、私と同じく本作が今年の劇場1本目でしたかー。
それは幸先のいい選択です。偶然と運命は紙一重ー。
Commented by mezzotint at 2009-03-19 00:37 x
かえるさま
今晩は★☆
こちらでは3月に入ってから公開されました。
素晴らしい作品でした。まさに人生のロードムービーの
最高傑作!!親子の愛は紆余曲折あってこそ、わかるのです。
ハンナ・シグラの自然な演技が、味わい深かった。
監督、若干35歳。凄いですね!
Commented by CaeRu_noix at 2009-03-20 09:59
mezzotint さん♪
ご覧いただけて嬉しいですー。
素晴らしい映画でしたよねー。
最高傑作!っていうのは言いすぎのような気がしますが(笑)、ロードムービーに人生模様がうまく重ねられていて、とても秀逸な仕上がりですよねぇ。
70年代生まれで、まだ数えるほどしか映画を撮っていないのに、この確かな仕事ぶりには嬉しくなります。
親と子ってあまりにも近い存在なので、多くを望み過ぎてしまうというか、他人以上に折り合うことが難しいんですよね。
1対1では頑なになり過ぎてしまう関係性が、他の親子と関わることによって、解きほぐされていくっていうのがとてもよかったですよね。
ハンナ・シグラの表情は今でも印象深いですー。
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