かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
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『キッスをよろしく』 Un Baiser s'il vous plait
2009年 01月 14日 |
エマニュエル・ムレ監督作を日仏の「エリック・ロメール、あるいはシナリオの問題」にて鑑賞。



2006年の東京国際映画祭の時に見知った監督。
その時も確か、ロメールの名がその作風を表すのに使われていたのだけれど、ムレ作品はやはりその系統で紹介されるフランス映画なのだね。すごいじゃん。前作の時は、ロメールよりもウディ・アレン風味を強く感じたのだよね。だって、監督自ら主演して、すっとぼけキャラで笑わせてくれるんだもん。そんなロメール×ウディ・アレンちっくなムレ作品ですが、前作以上に今作も気に入った。おもしろかったよー。今回は一つ一つのショットがすこぶる好みだったな。キャスティングもよいし。

最初は、冒頭の場面に登場した偶然に出会う男女が美男美女で、なんだかバッチリおしゃれなフランス映画の香りがしたから、ムレっちもずいぶん方向性をかえたんだなぁって思ったら、彼女の語るお話の中で、前と同じムレが主人公のコミカルテイストの男女のドラマが展開するという構成になっていた。主人公はあくまでも愛嬌満点3枚目キャラのムレ自身というのは変わらないのに、外側にあるドラマとして、正統に上質な雰囲気のロマンスも見せてくれちゃうところが心にくいじゃない。時間的には、ムレ×ヴィルジニーちゃんのパートが多くを占めるというのに、冒頭と途中と最終を飾るミヒャエル・コーエン×ジュリー・ガイエのパートがとてもステキだったり。極上のキス。彼が出て行くところ、よかったなぁ。

エマニュエル・ムレ!お前って奴は!監督・主演の特権を利用して、ヴィルジニーに触りたい放題、キスし放題なんて。熱烈なヴィルジニーちゃんファンの怒りを買いやしないのかと思うほどではあるんだけど、その図々しさも含めて面白いっちゃー面白い。おいしい役をやっているなと思いきや、彼女の夫を欺くという行き過ぎの行為で、恋に落ちた彼らを応援できなくなってしまうわけだから、ムレっちは一応、悪者役も引き受けているということになるのかな。そんなわけで、意外にも物語展開をハラハラと見つめてしまったり。オハナシの主軸はやや強引なほどに個性的なんだけど、結局のところフランス映画らしいロマンスとして楽しめちゃった感じ。ロメール的なあーだこーだウダウダ感も含めて。

へんてこにコミカルなノリなんだけど、インテリアがおしゃれにまとまっていたり、音楽が優雅だったり、フレーミングも気持ちよく決まっていて、洗練された印象が残るのでした。いつもワイン。のどが乾いたといっては、とりあえずワインなフランス人なんていいなぁ。そんなキスってどんなキスかなぁ。

出演: エマニュエル・ムレ、ヴィルジニー・ルドワイヨン、ジュリー・ガイエ、ミヒャエル・コーエン、ステファノ・アコルシ、フレデリック・ベル
SHALL WE KISS?



かっこいいミヒャエル・コーエン、とっくにベアールのものでした・・・。
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by CaeRu_noix | 2009-01-14 23:59 | CINEMAレヴュー | Trackback | Comments(2)
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Commented by シャーロット at 2009-01-18 17:44 x
ぼんそわ。
うぅ、実は見に行こうと思っていたのですがぁ、風邪をひいてしまって…
YOUTUBE見させてもらいましたー。
音楽はそれで流れるものと同じなんでせうか?「4羽の白鳥の踊り」なんてかかってるし、何気にツボだなあと;w
それにミヒャエル・コーエンもステファノ・アコルシも、なんか雰囲気が違いますねえ; ミヒャエルなんて教えてくれなかったら全然わからないかも; でも、私にもなかなか画的に萌えーな映画w見逃したのがやはりイタイなぁ。やっと先日劇場で映画を見ましたです。
今年は更におうち鑑賞が増えちゃいそうですが、気になる特集上映はなんとか行きたいものです…
Commented by CaeRu_noix at 2009-01-19 21:16
シャーロット さん♪
あら、行かれる予定だったのですか。残念。
ロッテさん的には、マルセイユのおとしまえよりエマニュエル・ムレなのね?
日仏ではこの日ロメール関係連続3本鑑賞をしまして、その間の待ち時間がヒマだったので、ロッテさんがいてくれたらよかったのにー。

私もキャストのことは、ヴィルジニーくらいしか事前に知らなかったので、そのぷち豪華キャストにとっても得した気分になりましたわ。
音楽はその曲が使われていたと断言はできないけど、そういう系が使われてましたよ。クラシック音楽が優雅な雰囲気をつくっておりました。
主人公の二人のやり取りやムレのお顔はコミカルなのに、インテリア小物がオサレな感じでや流れる音楽もえれがんとでそのミックス加減がよかったです。。
前作よりも洗練されたように感じたかな。

ロメールといえば、あるてりおでまた『三重スパイ』を観まして、『ベルリン・フィル』のやつも観たのですよ。
で、ロッテさんの記事にコメしようと思ったんだけど、内容が専門的だったのでやめちゃいましたw。すみませーん。
特集上映行きましょうー
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