かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
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『ロックンローラ』
2009年 02月 26日 |
ガイ・リッチー復活?

ひと儲けしようと不動産投資を企んだワンツーとマンブルズは、ロンドンの裏社会のドン、レニー借金をして・・・。



去年封切られた『リボルバー』は、ようやく3年後に日本公開されたという事実が全てを物語っていた。いや、結構面白かったんだけどね。迷走しちゃっていたもんだから、観終わった時に爽快な満足感はまるでもたらされなかったんだよね。でも、今回は久しぶりに懐かしのガイ・リッチーなノリを堪能したカンジ。まぁ、もはや、『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』を観た時のような、飛び上りたくなっちゃうほどにガツンと痛快な手ごたえなんかは得られないのではあるけれど。期待したものはかえってきたかな。得意なのは結局、これ系だけなのかなぁと余計な心配もしつつ、面白かったよー。ガイ・リッチーほぼ復活。

完全無欠のロクンローラ。愉快なロンドン、楽しいロンドン。ガイ・リッチーの描くロンドンの悪党どもの小競り合いぶりったら、ホントに楽しいな。スナッチみたいに憶えきれないくらいたくさんの人が出てきたらどうしようかと、序盤は一生懸命に登場人物の顔と名前に集中したのだけど、そんな必要もなかったようで。なかなかの豪華キャストによるものだし、人数もほどよいものだったし、個性的にキャラ立ちしたクセ者の面々の行動を印象的に見せてくれるので、混乱することもなくそのスリリングな人間模様に引き込まれ。裏社会の人間のスケールの大きな極悪ぶりと、悪いことやってっけど愛嬌のあるおマヌケさんだったりもするんだよーっていう描写のミックス具合がよいの。ギャングをこういうタッチでこういうバランスで小気味よく描くなら、タランティーノかガイ・リッチーかってカンジだもんね。もちろん音楽もノリノリに聴かせてくれる。ルー・リードまで。

愉快なロンドンの仲間たち。人気者のじぇりー・バトラーちゃんゆえにこういう役をやってくれるのはむしろ楽しくなっちゃうし、いつもと違うそれっぽさゆえにその人だと気づかなかったトム・ウィルキンソーン。私は何といっても、アーチーなマーク・ストロングがよかったな。ドンの側近という役どころが板についた知的に紳士的なスマートさが魅力的なんだもん。それから、ハンサム・ボブも始終気になる存在だった。ハンサム・ボブとワンツーの秘め事エピソードはほほえましくて好き好き。情報屋タンクなんかも一目おいちゃったし。ほんのわき役に過ぎないのにとびきり強烈な暴れ方をしてくれたロシアの2人組の不屈っぷりもサイコー。紅一点な人物もいたってクールで、主役の男との間にロマンスが生まれたりはしないところもよろし。その代わりに、打ち合わせのために息の合ったダンスを披露してくれるなんていいよなぁ。

破格の金が動いているのが嘘のように、みんな不良少年の延長みたいなちんぴらをしているから楽しいの。高層ビルがででーんと映し出されようとも、舞台はあくまでもごちゃごちゃした裏通りな感じなのがいいよね。そんなこんなで魅力的なキャラとコネタの彩りを楽しみながら、最後まで展開が読めないクライム・ムービーを満喫。でも私ったら、「絵画」にまつわる動きがなんかわからなかったかも・・。
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by CaeRu_noix | 2009-02-26 23:58 | CINEMAレヴュー | Trackback(5) | Comments(6)
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Commented by 哀生龍 at 2009-02-27 05:55 x
>期待したものはかえってきたかな。得意なのは結局、これ系だけなのかなぁと余計な心配もしつつ、面白かったよー。ガイ・リッチーほぼ復活。
もう“これ系”だけでもいいよ! と思わず言いたくなるぐらい、“見たかったガイ・リッチー作品”が見られたような気がします。
登場人物の人数も丁度見やすいぐらいで、ストレスで疲れた頭に優しいボリューム(笑)
心身ともに、元気になれました♪
これからも、定期的に“これ系”を世に送り出してもらいたいです!

>もちろん音楽もノリノリに聴かせてくれる
キャラもとても良かったんですが、何よりも音楽が好みにあっていたので、オープニングからガツーンとテンションが上がりました。
少し音量が大きめなのが、さらに嬉しかったです♪♪
Commented by こべに at 2009-02-28 00:18 x
こんにちワンツー!かえるさん☆

激満足なんだけど、薄毛の彼が
居ないのがちと淋しかったなーんな!

愉快なロンドンの仲間たち(笑)
そうそうそんなカンジですネー
マヌケで憎めなくってかわいらしいくって
魅力的なキャラばっかりでしたよネ~

たしかにガツンは来なかったけど
“らしい”作品で面白かったですー☆








Commented by CaeRu_noix at 2009-03-01 23:43
哀生龍 さん♪
“これ系”だけでもいいよって、そりゃー、哀生龍 さんはそう思われるでしょうね。(笑)
まぁ、確かに、不慣れなジャンルに挑戦して、ハズすよりは得意な映画を作り続けてればいいと思います。
でも、68年生まれのガイ・リッチーの同世代の監督が(オゾンとかノーランとかPTAとか)いろんなタイプにちゃれんじして、よいものを撮っていることなんかを思うと、キャリア的にそれでいいのー?って思っちゃう部分があるんですよね。
が、次回作のシャーロック・ホームズ映画できっと、新たなる得意分野を開拓してくれることでしょうー。
それでいて、これ系もまたお願いしたいですねー。
そう、登場人物が多すぎたり、時間軸をいじり過ぎたりすると、頭が疲れちゃうから、エンタメものはこのくらいがちょうどいいですよね。
音楽もよかったですねー。
Commented by CaeRu_noix at 2009-03-02 00:09
こべに さん♪
こんばんワンツー!
ONETWOっていう名前もなんか面白かったですよね。
ハンサム・ボブはみんなからハンサム・ボブと呼ばれているしー。
そうなんですよ。
私はアンチ人気者だったりすることもあるので、ジェリーが今、ガイ・リッチー映画に出ることはそんなに歓迎はできず。
それよりも、薄毛の人の方がハマっているよなーってなことを思いましたのよ。
まぁ、みなさん愛すべきキャラでしたよねー。
仲間だけはうっちゃいかーんってことですね。
もはや、新鮮味がないので、ロックストックの頃のような衝撃はないですけど、ホントに楽しかったですねー。
Commented by kazupon at 2009-03-15 17:12 x
かえるさん

こちらには何故か前からTBが飛ばなくなってしまってまして
コメントだけ!
ガイ・リッチーって思ったほど映画監督してないんで意外でしたけど、
このノリならガンガン作ってほしい気がしますね。
ジェラルド・バトラーは今まで見たどの映画よりもハマリ役
だったような気がしましたし。
いつ殺されてもおかしくないようなヤバイことやってるのになかなか
さらに悪い方もけっこうマヌケなのが面白かったです。
Commented by CaeRu_noix at 2009-03-17 01:20
kazupon さん♪
おお、ミニシアター系イギリス映画、ご覧いただき嬉しいです。
TBすみません。ヤプログもダメなんて知らなかったです。残念。
そうですね、ガイ・リッチーってば華々しくデビューを飾ったわりには、あのラジー賞映画がネックだったのか、その後の活躍はイマヒトツで、監督作自体も少なかったですよね。
でもそう、この後は、シャーロックホームズものを撮るようで、再び波に乗り出したという感じですよね。
ジェラルド・バトラーはハマり役でしたよねー。
私は、『P.S. アイラヴユー』、『幸せの1ページ』は観ていないんですけど、ロマンス俳優を目指しているわけじゃないだろうって、、、こういう役でこういう映画に出てくれたことはよかったなぁと。
極悪にチョーやばい事態の中をひょーひょーと渡って行く感じが愛嬌あって面白かったですねー。
ハンサム・ボブとのからみはサイコー。
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