かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
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(映画を見るのにいそがしくてブログはもう)
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『GOEMON』 
2009年 05月 11日 |
APPARE、エンタメ。



製作費15億円。プリプロ、撮影、編集、ポスプロ、延べ制作日数3年。セット数100、CGカット数2500、エキストラ1000人、総スタッフ数300人。ですってよ。

『CASSHERN』は劇場鑑賞しなかったんだけど、DVDで観てかなり気に入ったので、今回は迷わずスクリーンで堪能。しょっちゅう言ってる気がするけど、こういう独創的な映像世界は大好きなもので。『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』みたいなアレンジにも心踊ったけど、こちらの壮大な煌びやかゴージャスな映像世界もそれはもう楽しくて。映画館の大スクリーンで観る意義を感じる豪華超大作。『CASSHERN』の静な感じも好きだったので、これはちょっとチャカチャカ落ち着きなさすぎじゃないかと思う部分もあったけど、ま、エンターテイメントですから、とことんスピーディなのは爽快。縦横無尽なアクションのスケール感にワクワク。サムライものな時代劇は基本的に苦手な私もこれならノリノリ。

高度なCG技術を駆使したパワフルで豪華な映像がウリの映画でありながら、そればかりに頼ることなく、気迫いっぱいの演技で俳優たちの存在感が際立っているところが素晴らしい。なんちゃら製作委員会系邦画のワンパターンさとは違って、キャスティングがかなりイイじゃない。(あ、女子はどうでしょう?)6ヶ月のトレーニングを積んだというだけのことはあって、江口五右衛門はカッコよかったな。少年時代の五右衛門もストイックでよいよね。(少女時代の茶々が・・・・・)時代劇系の力んだ演技は普段はあまり好きじゃないけど、こういう歴史ものなら、芝居がかっているほどに惚れぼれしてしまう。奥田秀吉も要三成も寺島アニキ半蔵もよかったなぁ。忍びっていう存在そのものもツボ。

資金はどこらへんから出てるの?紀里谷和明って何者なのか、結局よくわかっていないんだけど、日本人にもこういう人がいることは貴重。TVものとか原作ものとか、集客が確実なものしか大作にはならない邦画界において、これだけ賛否両論ありそうなタイプの映画に莫大な製作費がかけられて、注目を浴びて堂々大公開されるんだからスゴいよね。お金があるからできることなのだろうけど、雇われ監督に甘んじないで自分のやりたいことをとことんやっちゃうバイタリティが素晴らしい。15歳で渡米してアートスクールに通ったそうだけど、もうそこから違うんだよね。ビジネスが先にあってヒットする映画を作ろうじゃなくて、芸術を志すクリエイター魂が先にあっての独創的なチャレンジっていうところが私は好きかな。
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by CaeRu_noix | 2009-05-11 22:12 | CINEMAレヴュー | Comments(10)
Commented by ぺろんぱ at 2009-05-12 21:28 x
こんばんは。

ふらりとお邪魔しに参りまして、かえるさんが本作をご覧になっていたのでビックリ!してます。
そして色よい?レヴューも楽しく嬉しく拝読致しました。

私もキャスティングの妙を感じましたね。
信長、画が引き締まってました。要さんは、“初めて”目を引かれました。
又八の玉山さん、もっと主要キャラでも通じる感じなのですが、それでもやっぱりあの役もバッチリ似あっていて・・・。
何より江口五右衛門、やっぱり彼しかないって思いましたよ。(*^_^*)

実は私は『CASSHERN』も未見で、紀里谷監督という人にはヘンな先入観のみがあったのですが、本作でそれが完全に消えました。
まるで子供のように“好きなものをとことん追及して撮る”っていう姿勢を感じました。
Commented by CaeRu_noix at 2009-05-13 10:37
ぺろんぱ さん♪
あ、意外ですか?!
斬新映像は大好きな私なので、この手のものは必見なんですよん。
基本的に作家主義な私、キリヤンはくりえいたーであーてぃすとなので、興味はあるわけです。
そう、こういうデジタルもの好きなクリエイターってば、生身の俳優にはあんまり興味がないんじゃないかとも思えるのに、キャスティングセンスは素晴らしいですよね。そこらのメジャー映画より、しがらみがない分、完璧です。(でも、女子は・・・?)
要っちってエキセントリックなタイプだから、こういう作り込まれた時代設定のものがよく似合いますよね。
江口っち出演作は去年劇場で2本観たけど、ヘンに人間ドラマで苦悩する役なんかより、こういうカラっとした役どころの方が断然いいなーって思います。
背も高いし、アクションが様になってましたよねー。
キリヤンってウタダの元ダンナっていうことしか知らないけど、『CASSHERN』は私は気に入っていたんですよ。観念的で面白かった。
好きなことを追求できるって素晴らしいですよねー
Commented by mi10kuma at 2009-05-13 17:42
シリキです。私も実はご覧になったのが意外でしたー。
かえるさんの感想読んでやはり映画館で観ようかなと思い。
実は世の中的には不評だった『CASSHERN』は好きで(とゆうか要潤を好きになったキッカケ 笑)でDVDも持ってるんですが、メイキングであの独特な映像世界がどうやってつくられてるか興味深かったです。つい、DVDでまたリピって楽しめばいいかと思ったんですが(苦笑)、大スクリーンで観てこその醍醐味ですよね!
Commented by SGA屋伍エモン一 at 2009-05-14 07:59 x
かえるさんの評価がまずまずでほっとしているわたしがいます(笑)

『CASSHERN』の時も何気に大滝秀治とか三橋達也(遺作になっちゃったし・・・)とか出てましたけど(かえるさんの好きなにしじーも出てましたね)、今回もこんなハチャメチャ映画に奥田瑛二とか平幹二郎とかどうやってひっぱってきたのか謎です。特に奥田さんなんかは金積まれただけじゃ動かないんじゃ・・・と思いますが

一連のキャストの中では橋之助さまの信長が特にかっこよかったです
「躍らされるな! 躍れ!」とか、いいセリフですねー
同じアホなら躍らにゃソンソン♪
Commented by CaeRu_noix at 2009-05-14 08:10
シリキ さん♪
あは、そうですかー。
押井アニメを見る私はこういうのも見ますって感じなんです。
そうそうそう、こういう贅沢な映像表現をしているエンタメ大作は是非とも劇場鑑賞してください!
俳優の繊細な演技を楽しむ室内劇なんかだったら、DVDサイズでも遜色ないと思うのですが、こういうのは段違いだと思いますー。
そうか、シリキさんが要ファンになったきっかけ作品は『CASSHERN』だったんですね!
それならなおさら、キリヤン映画の中の要っちを大画面でご覧あれーって感じですよ。
ホント、よかったですよ♪
Commented by CaeRu_noix at 2009-05-14 23:16
SGA屋伍エモン一 さん♪
いやいや、おもしろかったっすよ。
エンタメ映画としては大いに高評価ですとも。
『CASSHERN』はねぇ、劇場鑑賞をしなかったことを悔やみましたよ。
DVDレンタルした時は確か二度観ちゃいました。
ああいう終末っぽい世界観は好きなんですよね。ゴエモン以上に。

私が思うに、奥田さんは娘の女優魂に感化されたのではないかなって。
娘安藤は『愛のむきだし』で強烈な役柄を見事に演じてまして、父はその姿に打たれ、自分も気取ったものばかりに出るんじゃなくて、イメージを覆すような大胆な役柄にもチャレンジすべしと思ったに違いないーと私はよみました。w
橋之助さまの踊るところも面白かったですよねー。
そういう一目おいちゃうような人たちがハジけているのはとにかく楽しいですよね。
Commented by mi10kuma at 2009-06-04 17:19
観てきましたー。かえるさんお隅付きで足を運びましたよ(笑)いやもう好きですね!やっぱり。確かに冗長すぎるとか、ちょっと説明シーンぽいとかツッコミ所は沢山あるんでしょうけど、要はこの作品を楽しめるか否か。私は十分楽しめました。ゲーム世界のようなスピード感あるピョンピョン(笑)も殺陣も、ルパンに出てくる五右衛門の斬鉄剣かい!てな大げさな切れ具合も、劇画チックな機関銃みたいな大砲も含めて、全部がワクワク!何よりもこの監督の「コレが作りたいの。コレを言いたいの!」てゆう強烈な主張がカット全てに伝わってきて、ああ、監督って欧米人?みたいな日本人離れした個性が爽快で痛快!
キャスティングも良かったですねー江口氏はやはり芸達者だったし、青年期の彼も今後が楽しみな役者で。今回は女性陣がちょっと見せ場がなかったのが残念でしたが(女忍のアクションシーンがみたかったけど)、ともかく映画館で観て大正解でした!(ありがとう、かえるさん☆)
Commented by CaeRu_noix at 2009-06-05 08:07
シリキさん♪
スクリーンでご覧いただけてよかったですー♪
TVドラマの劇場版なんつー邦画が多い中、映画ならではの世界観を造り出せるってとてもいいなーって思います。
エンタメ系はとにかく楽しめればそれでOKって思います。
そうそう、ゲームの世界のようでもありましたよね。それでいて、キャラクターはもちろんCGではなくて、生身の俳優がエネルギッシュに演技をしているのだから、わくわくしちゃいますよね。
ぴょんぴょーんなスピーディな映像にも高揚ー。
クリエイター魂は人種も国籍も関係ないって思うのですが、一映画人として考えると、キリヤンのセンスと実行力は日本人っぽくはないかもしれませんね。確かに。
企画ものの雇われ監督をしているジャンルにこだわらない監督っていうのも若手監督にはいっぱいいるようで、キリヤ的な仕事の仕方ができる人がいてくれるのが嬉しいです。
女性キャラは確かにお飾りな感じだったかもしれませんね。
シリキさんにもこの楽しさを共有してもらえてとにかくよかった♪
Commented by kenko at 2009-06-07 20:34 x
こんばんは♪
えーっと、公開されてずいぶん経っちゃってますけどお邪魔しまーす。

かえるさんがこれを観てたのってちょっと意外です。
こんだけ加工されまくった映像で、役者さんもすっかりその中に溶け込んでるのに、ちゃんと血が通った感じがするのがいいですね。
少年時代のストイックなゴエモンにはときめきました。
一番ツボったのは信長さまですけどね。

ほんと紀里谷さんて何者なんでしょう。
まだお若いだろうに、人脈とか資金とか・・・ナゾです。
Commented by CaeRu_noix at 2009-06-08 01:11
kenko さん♪
今作の興行成績はどんな感じなんでしょうかねぇ。
拡大上映系邦画の話題作はするーしちゃうことも多いのですが、サッカセイを重んじる私としては、製作委員会系邦画は観なくても、これは必見だぜって感じでしたー。
ホント、加工されまくりのアニメやゲームみたいな映像だったのに、生身の俳優たちの活き活きとした存在感が魅力いっぱいでしたよねぇ。
現場嫌いなジョージ・ルーカスなどとは大違いでー。
少年時代のゴエモンのひたむきさにも大いに心打たれましたよね。
少女時代の彼女がかわいくなかったの残念ではありましたがー。
信長さまの紙一重さもオモシロかったです。
中国の戦国歴史ものなんかだと登場人物が把握できなくなったりするんだけど、さすがに日本のものは人物の名前に馴染みがあるから、とっつきやすくてよかったですー。

そういえば、先月、検索ワードに"紀里谷 何者"ってのがありました。
こいつはいったい何者なんだ?って思っている人は少なくないのかもしれませんね。
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