かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
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『インスタント沼』
2009年 06月 02日 |
沼といえば・・・。



三木聡映画の笑いって基本的にはツボなんだけど、全部を丸ごと楽しめるというケースはなかなかなく。面白いんだけど、何かが引っ掛かって、好きになりきれなかったり。でも今回は、主人公が女子だったのがよかったのか、持続的に楽しめちゃった感じ。テンポよくドラマがどんどん前に進んでいくから、バカバカしさにさめちゃう余地もなく、愉快な気分で。ハイテンションに落ち着きなく向こう見ずなハナメキャラクターには、イラっとしてもおかしくないはずなのに、そのめいっぱいのコミカルさに好感をもってしまい、フツーに共感なんかもしたりして。近頃主演作目白押しの麻生さんですが、この出ずっぱりでハイテンションなコメディエンヌぶりは抜きんでたものがあるかも。キャラが馴染んでたもん。

大体さー、インスタント沼って、どんなんかな~と楽しみに待っていたのになっかなか出てきやしないんだもの。その沼にはなかなかお目にかかれなかったけど、冒頭から、母と娘のシークエンスで早速カッパ的なものがチラリと画面をかすめてくれたので好感度アップ。池と沼はどう違うの?湖と沼はどう違うの?って疑問を持ちながら、でも、そう、カッパとか、その他もろもろの伝説の生きものが棲むのが沼っていう気がするよね。とにかく水が大事。生命の源なのだ。蛇口をひねれば、元気になれるし、幸せになれるー。めでたし、めでたし。でも、シオシオミロは水分少なすぎ。

ギャグと小道具の数々は、ちょっとビミョウかなぁって思えるものもたまにあるんだけど、前2作よりは、ヒット率が高かった感じ。おでんの具を決めるマシーン(本当はそうじゃないけれど)なんかはすごく好きだったし。ダサダサ昭和レトロ風味の小道具とキャラが持ち味なのはわかるけど、それがあんまり好みじゃない私は、ふせえりりんがクール風味だったのは好都合。主人公ハナメも現代女性的感覚を持ち得ていた上でのハイテンションおバカキャラだったのがよかった。『転々』のオダジョーの髪型が本当に嫌いだった私としては、ハナメちゃんがファッションは普通に可愛いのにノリがヘンっていうのがいいの。トサカ・パンクスルックも危ないところだったけど、さすがの加瀬っちなら大丈夫。

映画としてどうかっていったらアレなんだけど、そういうことを言ってもしょうがない気もして、結局はその笑いが好みかどうかっていうのが一番のポイントで、うん、面白かったよーってことになる。どっちかといったら、クドカンの世界の方がより好みなんだけど、キテレツナンセンス系は基本的に好きなので。今回は、ユルさを感じさせない突っ走り感がよかったんじゃないかな。笑いの中にイマドキの等身大ドラマが浮かび上がってくるで、じんわり感動をおぼえちゃったりなんかして。ハナメのたくましき活力は見習うべきものがありますな。元気の秘訣はミロ?折れた釘、いいと思うよー。
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by CaeRu_noix | 2009-06-02 23:59 | CINEMAレヴュー | Trackback(6) | Comments(4)
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Commented by KLY at 2009-06-03 01:19 x
こんばんはー^^
シオシオミロは粉っぽいので、普通に温めたミルクで飲みましょう♪(笑)
実はこの作品を観るまで、麻生久美子って女優さんのことを、特に良いとも悪いとも思っていなかったんですが、何と!可愛いじゃないですか!これは益々「ウルトラミラクルラブストーリー」も観なきゃと思ったり。^^b

それにしても加瀬くん演じるガスがまた変なやつですよね。いや変じゃないんです。でもパンクロッカーなのに変じゃないからやっぱり変なんです。あれれ?「重力ピエロ」から本作まで、なんとまあ幅の広い役者さんなのかと感心しました♪
Commented by CaeRu_noix at 2009-06-03 10:23
KLY さん♪
ちょっと時間がたってしまいましたが、コネタの思い出はいまなお濃厚です♪
シオシオミロはホント、粉っぽくてむせそうだし、おいしくなさそうですよねぇー。
でも、オリジナルのお好みドリンクがあるっていうのは素晴らしいことなので、私もかえるスペシャルドリンクを考案せねばーって思いました♪
麻生さんは、初期の頃から今村昌平とか黒沢清とか名だたる監督作に出演していたりして、一目おいちゃうところもあったのですが、そういったことにこだわらず、笑える系の個性的な映画にもガンガン出演していて、何でもござれなところが尚よいなぁって思います。
感じの悪い役柄もうまいのに(笑)、今回はホントに愛嬌いっぱいでアホさをこえてチャーミングなものがありましたよねー。
テンポよく、この役をしっかり自分のものにしているって感じがすばらしかったですー。
『ウルトラミラクルラブストーリー』は主演(マツケン)、監督ともに必見映画ですとも♪
加瀬くんも本当に毎度完璧ですよねぇ。あんな格好していても暑苦しさがなくて、安心感があったりして、私もこんなお友達がほしいーって思うほどでした。
加瀬・麻生は映画俳優の道をしっかり歩んでるところが好きですー。
Commented by kaka_o00o2 at 2009-06-03 22:01
こんばんわ
すみません。トラバさせていただいた記事間違えて消してしまいました。お手数ですが削除してくださいね。
インスタント沼!
森下能幸。松重豊。村松利史。のリサイクル屋さん?が気持ち悪くて、ちょっと頼んでみたくなりました。
ジリ貧のくせに、シーンごとに変わるハナメの衣装も可愛かったです。
ヘンなのに何故か元気が出る映画でしたね〜
Commented by CaeRu_noix at 2009-06-04 00:13
kaka さん♪
了解ですー。TB再送信いただけたら、削除いたしますー。
どいつもこいつもヘンな人たちばっかでしたが、そう、あのリサイクル屋さんも面白かったですよねー。
心機一転のためにリサイクルに出そうっていう時に、実際、あんな対応をされたら、私は発狂しちゃうかもしれないので、頼みたくはないけれどw、見ている分にはおっかしくて。
そうなんですよ。いっくら不幸が続いたからって、家財の一切合財を処分しちゃうなんて、ゆとりあるなーって感じで。
三木映画の登場人物のファッションは好きじゃないことが多かったんですが、今回のハナメちゃん衣装はオサレでよかったなって。
いや、ホントになんかじんわり感動して、前向きな気持ちになれましたわー。
がんがんヘンに生きるって大事なのですねー。
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