
テレビはほとんど見ていない、テレビドラマなんてかれこれ全く見ていない私なのだけど、「モテキ」は1、2度どれどれって見たことがあるんだよね。だって、Twitterで、自分のTimeLineで、なにやら面白いと話題になっていたものだから、興味をもたずにいられなかったのだ。テレビを見ていないので、テレビだけで盛り上がっているものを知る由もないんだけど、テレビを見ていない者に関心をも持たせちゃうツイッター効果恐るべし。そのくらいにはツイッターにハマっているゆえに、この物語のツイッターな出会いやら、要所要所のツイッターなコネタも大いに楽しかったよ。アイコンのイメージで性別を思い込んでしまうこと、あるある。水道橋博士は別にだけど、著名人にリプライされる人は一目置くとか、あるかも?
テレビドラマの「モテキ」を見ずにはいられなかった決定的なキーワードは『(500)日のサマー』でしょう。音楽の趣味が合うことで、その出会いにより運命を感じちゃうというエピソードはどんなに使い古されていてもいいの。そして、私の大好きな路上で踊り出しちゃうミュージカル・シーン、キタ。これはテレビドラマでやると斬新だけど、映画だと普通にありがちになってしまう感はあるものの、森山君の身体能力が素晴らしく、アイドルユニットPちゃんも登場して、実に高揚感あふれる楽しいシークエンスに仕上がっていた。ああいうダンス・ダンスなシーンがもっともっとたくさんあってもよかったのにね。ライヴ、カラオケパートもいいんだけどね。
後半はやや失速して、普通の青春恋愛ものにおさまり気味ではあったけど、序盤のハイテンション感はめちゃめちゃ楽しかった。初っ端から、そんなにドーテードーテーとみんながまくし立てる日本映画にはあまり出会わないものですから。楽しさという面ではノリがおとなしくなってしまった後半だけど、恋愛ドラマとしては充分に見ごたえがあった。麻生久美子パートの展開なんかは特にね。演出は全体のトーンに合わせ大仰ながら、その感情の浮き沈み・言動のリアリティ加減が痛くてお見事に描かれていたなと。リリー・フランキーはセルフパロディなのかなって(知りもしないのに)ギョーカイにはこういうオヤジいそうだよな感とかもナイスでした。
凝縮された物語として秀逸に感じられたのは麻生さんパートだけど、女優さんたちの魅力はそれぞれに感じられたかな。なんといっても、長澤まさみのキュートさには参りますね。おしとやかに優等生的な役柄のイメージが色濃かった彼女にこんなにも快活に気まぐれな子猫ちゃーんキャラがハマるとは。役割分担的には比重少なめだったものの真木さんもサバサバカッコよかったし、仲ちゃんは出番少なくても印象的なかわゆさ。女優たちを無駄遣いせずしっかり見せてくれたので、おちゃらけ映画では終わらないものになっていたかなと。
サブカルサブカル言うほどにサブカルっぽい感じでもなかったけど、フェスだカラオケだと、ニッポンの新旧音楽シーンをめいっぱい取り上げてるのは楽しいものだったな。ナタリーに潜り込めちゃうほどに音楽ツウっぽい設定なのに、聴く曲ですら邦楽しか出てこないのはどうなの?と思ったりしたけど、こういう趣旨ならそれも納得。いや、本当はイマドキのワカモノの内向き趣味はあれですよ、ケータイ文化はともかく音楽、カルチャー全般はガラパゴスじゃいかんでしょう!という思いが強い私だけど。それはそれとして、こんな風にJ-POP/ROCKに彩られた映画ができるのは楽しいじゃないか。エンドロールが最高によくできていたね。スチャダラパーのブギー・バックに上機嫌。
私のTLではモテキはそれほど話題にはなってなくて・・、というか私のフォローが少なすぎるからなのかもしれないんですが。
他の人が言うなら聞かないんですけど、かえるさんが言うならちょっと見たいかも、ってなっちゃいますw
やー、なかなか面白かったですよー。
映画よりか、TVドラマ放映の時に、「モテキ」やら「鈴木先生」やらがTLを賑わせていたんですよねぇ。
映画に関しては、myTLでは、モテキよりもサタンタンゴとかの方が話題になっている感じなんですがw、まぁモテキを見た人の評判は概ね好感触な感じだったかと。
とらねこさんの好みじゃないような気もするのでオススメはしないけれど、近頃の新作メジャーライン邦画(ってほとんど観てないけどw)の中ではヒットな感じじゃないかしらー。
さてさて。