
社交ダンス教師ピエールがニューヨークのスラム街の高校の問題児たちに社交ダンスを教えることになる。
バンデラスって、こんなに紳士が板につく男だったっけ?最近、『セクシリア』を観た私は、年月の流れを目の当たりにしつつ、ワイルドなイメージのあった彼が、こんなにも穏やかなジェントルマンしていることにカンゲキ。優しい眼差しがとてもいいんだわ。そして、タンゴを踊るシーンもとってもカッコよかった!このタンゴは激しい足さばきの情熱的なものでなかなか見る機会のないタイプだったので、それはもう魅せられちゃった。ラテン熱が上昇。
アントニオ・バンデラスが演じるこのダンス教師のピエールは実在の人物なのだって。イギリスのブラック・プールのコンテストで優勝経験をもつ世界有数のダンサー。移り住んだNYでダンス教室を主宰し、映画の題材になったように公立学校でボランティアのダンス教室を開催しているそう。
映画のモデルになった実在の社交ダンサー、ピエール・デュレイン氏が教えているのは、どうやら小学校らしい。モデルは実在の人物で、事実を元にしながらも、ほとんど虚構ストーリーということなのかな。その結果、物語の導入部の車を破損する生徒を目撃した彼が、突然彼らの高校で役に立ちたいと申し出るというエピソードがかなり強引だなーと思うのに始まって、物語展開には説得力に欠けるリアリティの薄い箇所が多くなっている。ダンスな青春ものにストーリーの完成度は求めないけれど、もうちょっとどうにかならんかったのかという気がしないこともない。『ステップアップ』もそうだったけれど。
でもでも、ホントにそれはあまり気にならない。ダンスシーンに高揚感があればそれでいいのだ。まずはお約束、エキサイティングなHIPHOPダンスに目を奪われる。アフリカ系の彼らの身体能力、その敏捷性、バネには感動しちゃう。やっぱ彼らは優雅なワルツを踊らさられるより、バスケやHIPHOPダンスで躍動するのが最適なんじゃないかと思ったりした。しかし、ピエール先生が皆に教えようとしているのはそういう次元のことじゃないんだよね。1人では踊れない社交ダンス。パートナーを信頼し、尊重し、協調して刻むステップというものに意味があるのだ。ダンスを習うなら、パートナーと組むものなんて真っ平、やっぱフラメンコでしょうーって思い続けていた私はちょっと反省。
『ステップアップ』よりもこっちが先だったのかな。にしても、『セイブ・ザ・ラストダンス』の真似かなと思うのは一緒で、今回はHIPHOPと社交ダンスが融合しちゃうの巻。アイディアがオリジナルではないのはいただけないけど、それでもやっぱりそういう音楽の遊びって楽しいよね。サルサとHIPHOPミュージックをミックスさせて踊るところは楽しかった。伝統的なもの、ルールに縛られずに楽しみながら学んでいくというところがポイント。ステキなアプローチだと思った。
縛られないといえば、コンテストの時のトリオdeタンゴも見ものだったな。これは今まで見たことのなかったこの映画ならではのオリジナルなダンスかもしれない。そう、タンゴって、愛の表現なんだもんね。三角関係、ライバルへの闘志がダンスで表現されることだってアリでしょう。オミゴト。ラテンナンバーはエキサイティングで楽しいけど、コンテストの熱狂の中においてはモダンダンスの流麗さにも目を見張り。やっぱりウキウキなダンスムービー。


2006年/アメリカ 監督/リズ・フリードランダー 出演/アントニオ・バンデランス ロブ・ブラウン バンデランスがカッコイイ~♪と嬉しく観た作品。実話を元にしたお話だそうです。 社交ダンス世界チャンピオンのピエール・デュレインは、不良生徒達に社交ダンスを教えると学校の校長に申し出る。最初はやる気のなかった生徒達も徐々に踊りに魅せられていく・・・というお話。 バンデランスというとラテン系の情熱的な男のイメージが強いのですが、この作品ではとっても紳士!今までの...... more

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あーなんか思いは大体同じですよ。実話って聞いてたけどいまひとつリアリティがないなあと思いつつ。本当は小学生に教えていたのですかー。
まあストーリーはおいといて・・・バンデラスがこんなに素敵だなんて思いもよらぬ収穫(笑)タンゴがこんなに似合う方もあまりいないかもなあと思って。
やっぱりダンスという躍動感にはしびれますね。
そうそうタンゴを3人で踊るのも良かったー。そのシーンで踊ってた彼女はステップアップの主役ちゃんですよね?やっぱりクラシックもできる人は社交ダンスも踊れるのかな。私ジェンカなら踊れるかも。爆
物語は特に気にせずまあまあ楽しめたのでした♪
>バンデラスって、こんなに紳士が板につく男だったっけ?
そうなんですよ!私もこの映画の存在を知ったとき、「バンデランスが社交ダンス?」と違和感を感じたのですが・・・すごく素敵でしたよねっ!
あと、デュレイン先生の、押し付けない教え方が好きでした。彼らの踊りや音楽も受け入れる姿が良かったです♪
小学生に教えていたのですね・・そうだったのですか。
私って、ダンスが入ると、もう、全くストーリーに期待しなくなる癖があるんですね。
なので、全然気になりませんでした。私って甘いのかしら・・・と、人の記事見て少々悲しくなっていたので、かえるさんの反応が嬉しいです!
>ダンスを習うなら、パートナーと組むものなんて真っ平、やっぱフラメンコでしょうーって思い続けていた私はちょっと反省。
オオ~、私モデ~ス!
フラメンコじゃなくて、私の場合はHIPHOPなんですけど。
私の出身の大学には、東大生と踊るダンス部があったんです。
あれ、本気でウザイと思いました。東大だかなんだか知りませんが、カッコ良くクールに、踊りたいのに、しなを作って男に媚びるなんて、私には無理とか思ってました!
私は、つくづく人生の道を誤っているのかな、と、この年でしょっちゅう自覚する毎日です・・・(泣)
やはりやはり、物語・エピソードに不自然さを感じましたよね。実話に基づいているというわりに、強引な展開だったから、これは何なんだと思って、記事検索をしてしまいました。高校でも教えてるのかもしれないけど、とにかくこの脚本はかなりの部分が虚構っぽいですね。
バンデラスのタンゴはよかったですよねー。雰囲気的にタンゴが似合う俳優は他にもいると思うのだけど、実際に踊れる人はそうそういませんよね。かっこいー。『エビータ』はご覧になりまして?あのバンデラスもよかったことを思い出し。アクションもの以外のバンデラスも歓迎ー。
あ、ステップアップの彼女だったのね。全然気づかず。バレエの素養があれば、いろんなダンスが踊れちゃうものなのかもしれませんね。
ジェンカはねぇ、私嫌いでした。ぜんぜん楽しくないっていうのに、踊らされた記憶が・・・。私はそうね、マイムマイムが好き。あのメロディは結構魅力的でした。フォーク調のものよりも。イスラエル民謡なのね。
予想外にステキでしたよね、バンデラス!
バンデラスというと、デスペラートあたりの印象が強いので、今回の穏やか紳士キャラのハマりぶりにはビックリでした。
そうそう、社交ダンスを無理やりやらせるっていうんじゃなくて、生徒が興味をもつように工夫する先生だったことに好感がもてましたよねー。実話ベースの先生ものというと、サミュエル・L・ジャクソン主演のスパルタコーチなんかを思い出したりしたんですが、あちらの先生のやり方より断然よかった。
ふふ、ダンスなシネマは劇場鑑賞しますとも。
普通のヒューマン・ドラマやラブストーリーだとアメリカ映画の優先順位は低いのだけど、青春ものはチェックなのです。
基本的に、映画はストーリーありきだと思っていない私。もちろんそれがダンスものとくりゃーストーリーの巧みさなんてちっとも期待しませんです。どんな映画の感想でも、やたらと、ストーリーが薄いとか浅いとかいうマイナスコメントを見かけるけれど、おもしろいストーリーを求めるならば、小説を読めばいいじゃんって思ったりしてました。そんなわけで、映画の楽しみポイントの一つは目と耳で味わう躍動感でしょー!とらねこさんも楽しまれたようでよかったです。
私も年中ダンス習いたい願望はあるので、実際に踊っているとらねこさんを尊敬しまーす。いや、やっぱ、社交ダンスよりか、HIPHOP踊れる方がカッコいいっすよ。東大生と踊るダンス部っていうのもまたおもしろいですな。私学じゃだめなのね。確かにそんな主旨のところに所属するのはヤです。でもでも、世間一般的にはそういうところでしなをつくる女子の方が人生にさくせすしている気がします。れっつGO Your WAY! と誤まりまくりな私の声援も虚しくw
>突然彼らの高校で役に立ちたいと申し出るというエピソードがかなり強引だなーと思うのに始まって、物語展開には説得力に欠けるリアリティの薄い箇所が多くなっている。
うんうん、本当にそうでしたね~
私はどちらかというと、ストーリー重視しちゃうので、それでアウトでした。
バンデラスは素敵だったんだけどね~
ダンス好きな方には楽しめる映画でしょうね。
>やっぱ彼らは優雅なワルツを踊らさられるより、バスケやHIPHOPダンスで躍動するのが最適なんじゃないかと思ったりした。
うんうん、そうですそうです。最後のシーン見て、「やっぱりこっちのほうが好きなんだな、社交ダンスより」って思いましたもん。(爆)
私も感想を書いたので、TBさせていただきました。
ストーリー重視だと、これは不出来な作品ってことになるでしょうね。
それも jesterさんはこちらより先に『フリーダム・ライターズ』をご覧になったというのなら、なおさらに。
実話を部分的に採用したにすぎないだけあって、ずいぶん説得力のない物語でしたよね。『ステップアップ』もそうだったけど。
まぁ、私はダンスを楽しんだので全然OKなんですが、ダンス目的じゃない人は観なくていいかもー。
この作品っていつの間にか渋谷を去っていましたね・・・
見に行きたかったのだけれども時すでに遅しで・・・(涙)
かえるさん、フラメンコがお好き??
情熱的なのね~!!
でも、この作品の中のラテンも相当よかったですよね。
スワロ、しびれちゃいました(照)
しびれたといえばバンデラスにもしびれました。
あんなふうにステキにエスコートしてくれる男性が周りにはいなくって。
いつの間にか去ってました?
あら、私にはちゃんとお別れの挨拶に来てくれましたよー。
バンデラスが踊りながら、アディオースって♪(妄想)
フラメンコは好きですよー。
『ベンゴ』だのカウロス・サウラの『カルメン』だのにもハマりました。
踊りを習うならフラメンコっていうのは変わりませんー。
私はたぶんそんなに情熱的ではないんですけど(笑)、優雅な舞踊よりも、リズムを刻むものが好きかも。
バンデラスにはやっぱりラテンなナンバーが似合いますよねー。
うーん、確かに、あんなふうにステキにエスコートしてくれる男性なんて、周りどころか、会ったためしも、目撃したためしもないような・・・。
それは私が淑女じゃないから??